新芽を食す フキ(キク科)
惣菜の材料としてよく知られるフキは全国の平地から山地の道端、野原、空き地、川べりなど日溜まりで生殖する親しみ深い山菜。食材としては2~3月ごろに生じるフキノトウのつぼみから始まり、花茎を伸ばし頭部に花を咲かせるフキノトウ。春から夏にかけて三〇~四〇センチメートルの葉柄を伸ばして大きな葉をつけるフキなど、早春から夏まで異なる風味が味わえる。
●下ごしらえ=天ぷらにする以外は塩をひとつまみ入れてゆでて水にさらし、アクを抜く。
●薬用=咳止めや痰きり。葉やつぼみを採取し陰干しにしたものを、一日一〇~一五gをコップ三杯の水で半量になるまで煎じ食前三回に分けて服用する。