なが~いつきあい!味な友だち:キユーピー「キユーピーマヨネーズ」
一九二五(大正14)年、キユーピー(株)の創業者中島董一郎氏によって国産初のマヨネーズが誕生して、今年で七七年目。まだマヨネーズに馴染みのなかった日本人は、整髪料(ポマード)と間違えて髪に塗ったというエピソードもあったとか。
現在では私たちの食卓に欠かせなくなったマヨネーズ。中でも、現役活躍中の『キユーピーマヨネーズ』には、“キユーピー”だからおいしくヘルシーで安心して食べられる秘密が隠されていた。
中島氏は、アメリカでマヨネーズと出合い、日本人の体位向上を図るため日本で初めてマヨネーズの製造を開始。卵黄を二倍の量に増やし、栄養満点でしかもコクがあるおいしいマヨネーズを完成させた。関東大震災を経て食の洋食化が進み、マヨネーズは急速に普及。当時は、サラダという言葉はまだなく、サケ缶やカニ缶などにつけて食べていた。
卵黄タイプのマヨネーズは栄養豊富といった利点ばかりでなく、卵の味がご飯によく合い、日本人に愛されるようになっていく。さらに昭和30年代から生野菜を食べ始め、昭和33年には、瓶タイプからチューブタイプになり、ますます食卓に置かれるようになった。現在では、魚介類から、肉、ツナマヨなどあらゆるメニューに拡大している。
ところで、マヨネーズは油と酢と卵黄が主原料。お酢という天然の保存料が使われているため、科学的な保存料を使う必要がない。また油は植物性を使用しているため、コレステロールを下げる働きがある。そのほか油の酸化を防ぐため多重構造のペットボトルを採用している。キユーピーのマヨネーズはヘルシー調味料としてこだわりがたくさん隠されていたのだ。
ちなみに、コレステロールが気になるという人もいるかもしれない。現在では、食物によってコレステロール値が急激に上がることはないことが分かっている。むしろコレステロール値の低い人の方ががん死亡率も高くなる研究報告もなされているほどだ。それでも気になるという人のために、マヨネーズのおいしさはそのままにコレステロールだけを抜いたキユーピー『ゼロノンコレステロール』も発売されている。
こうしてヘルシーで安心して食べられるマヨネーズだからこそ、七七歳でも現役で活躍していられるのかも。ありがたく長寿にあやかりたいものだ。