“プロバイオティクス”って? 近頃、ヨーグルト選びに迷っちゃう
乳酸菌の健康機能を追求したプロバイオティクスヨーグルトが各メーカーから登場し、品数も豊富になってきた。売り場を見てもコーナー化している店舗を多く見かける。その一方で「どの商品が良いの?」と混乱が生じていることも。どうせなら健康機能の裏付けがしっかり取れている商品を選びたい。そこで、研究者に話を聞いてみたので選び方の参考にしてみて。
昭和女子大学の飯野久和教授は、「“プロバイオティクス”と表示すれば売れると相乗りする商品が散見される」と警笛を鳴らす。プロバイオティクスの定義は、乳酸菌などの微生物が生きて腸に達し私たちの身体に有益な作用をもたらすこと。「プロバイオティクスヨーグルトといった場合は、整腸作用にプラスの機能‐免疫賦活・調節、ピロリ菌抑制・長い目で見て整腸作用による大腸がん抑制‐など科学的データを持って明らかになっているものをいう」(飯野教授)として、人間の個性に当たる菌株(乳酸菌に付いている英数字の番号)ごとの働きが科学的論文で報告されているかが一つの目安になると強調。教授がまとめた表を参考にしてほしい。
また、食や健康にかかわるオピニオン・リーダーの栄養士へのアンケート調査(東京栄養士会会員一九七人が回答)では、九五%がプロバイオティクス乳酸菌を認知しており、興味が非常に高いことが伺える。乳酸菌株の認知度は(1)LG21菌(一五七人)(2)ビフィズス菌(一五二人)(3)LC1菌(一三七人)(4)ヤクルト菌(一三二人)(5)ミルミル菌(九一人)(6)GG菌(四六人)(7)ロイテリ菌(二六人)(8)BE80菌(二三人)(9)BB536(一八人)(10)その他(五人)‐複数回答‐と菌株ごとに大きな差が出た。数が多いほど栄養士が認める乳酸菌ということが分かる。
これらを参考にプロバイオティクスヨーグルト選びをしてみてはいかが。