体内インフラ整備に役立つ食品・食べ方

2003.09.10 98号 3面

体内インフラ維持のポイント「活性酸素」の害を防ぎ「腸内環境」を整えるには、食生活が重要なカギ。「抗酸化作用の大きな働きをするビタミン類は体内では合成できない物質です。外から摂取するほかありません」(吉川教授)、「食生活のバランスが腸内細菌バランス(腸内フローラ)に大いに関係します」(光岡名誉教授)。

では体内インフラを整備し身体全体を強くする食べ方・食品の利用法とは?

◆オリゴ糖や食物繊維の摂取で腸内環境整備

「元気な腸ではビフィズス菌が元気に活動しています。腸の元気のためにできるシンプルで安全な方法のひとつが、オリゴ糖や食物繊維の摂取。動物性タンパク質や脂肪の取り過ぎは悪玉菌の働きを活性化します。一方、悪玉菌を抑える善玉菌のビフィズス菌の好物はオリゴ糖です。食物繊維には便秘を防ぐほか、発がん物質を排出する効果もあります。オリゴ糖や食物繊維はそのままでは消化吸収されにくく、ほとんどが直接腸に届き、とくにオリゴ糖はビフィズス菌のえさになります。腸内の善玉菌であるビフィズス菌はそれによって活性化し、その結果悪玉菌が減って腸内は本来の弱酸性に保たれます。腸内環境が整うことで、腸は本来の力を発揮し、栄養素を効率よく取り込んでくれます」(光岡名誉教授)。

◆ビタミン類摂取で抗酸化作用を促進!

抗酸化ビタミンといわれるのは、ビタミンCとE、βカロテンの三種類。

「ビタミンには水溶性と脂溶性のものがあり、性格の違いに合わせ効率よく摂取しましょう。

ビタミンCは体内で数時間しかもたず、尿として排泄されてしまうので、きちんと毎日とりましょう。果物や野菜に多く含まれており、長く水につけておいたり煮たりすると損なわれるので、手早く加熱し、煮汁も加えて料理することです。

ビタミンE・βカロテンなど脂溶性ビタミンは脂肪や細胞の膜などに貯蔵され、一~二日もちます。βカロテンは緑黄色野菜に、ビタミンEはピーナツや肉類などに多く含まれます。揚げたり炒めたりして油と一緒に食べると吸収率がアップします。

抗酸化ビタミンが豊富な食物はホウレンソウやブロッコリー・人参・ピーマンなど。野菜は日光からの紫外線にたくさんあたったものの方が抗酸化ビタミンが多く含まれます。植物が紫外線から自分を守ろうとして抗酸化ビタミンをつくるからです」(吉川教授)。

しかし最近はハウス栽培の野菜が多いなど、食物自体のビタミン含有量が年々減りがち。「『栄養所要量』という言葉があります。この摂取量を下回ると何らかの障害が起こるという目安量のことでビタミンEは八~一〇ミリグラム/日、ビタミンCは一〇〇ミリグラム/日と決められています。しかし加齢(老化)のスピードを緩めるためにはもっと積極的に『必要量』を考えるべき。一人ひとりに必要な量を割り出すため、現在、活性酸素量の測定や、何種類もある活性酸素に対抗できる抗酸化物質を探し出す研究が進められています」(同)。

●「体内インフラ」に着目 新ブランド・カラダナビ『プレサプリ』明治製菓

「道路や鉄道などのインフラが整備されると、そこに活気あふれる街が生まれ発展していきます。人の身体も同じ。体内インフラ(栄養素の流れ)が整備されることで、栄養素が行き渡りチカラを得、さらに向上を始めるのです。栄養素は、口に入れたら終わりではなく、しっかりと取り込まれ身体の必要な部分にきちんと届いて働かせることが大切。加齢に伴い体内インフラに不具合がでてきます。せっかくバランスのよい食事を取っても十分に行き渡っているとは限りません」と明治製菓の藤木博明さん。栄養の行き着く先まできちんと考えようというコンセプトから生まれたのが、新ヘルスケアブランド「カラダナビ」の基幹商品『プレサプリ』だ。現代人が乱れがちな“体内インフラ”の整備に着目した新しいタイプの商品。必要な栄養素を必要なところへ行き渡らせる。

加齢や生活習慣で乱れやすい、体内インフラ(栄養素の流れ)を一品で整えるシンプルケアサポート食品。フラクトオリゴ糖(FOS)・システインペプチド・カロテン類・ビタミンEなどをバランス良く配合している。それぞれの素材の力を無駄なく活用するためにカプセルと顆粒がある。カプセルは1日2粒、顆粒は1日1包が目安。

▽30日分(60粒+30包)、4000円

明治製菓(株)(東京都中央区、電話03・3273・3355

ホームページ http://www.karadanavi.com)

*インフラ=infrastructure(基幹施設)からくる和製英語。水道・電気・ガスなどのライフライン、通信網・道路網・鉄道網などの総称。

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