漢方ダイアリー:ひどい肩こり
○3月10日(月)
最近、なぜか肩こりがひどくて。頭痛が伴うと、もう何もする気がなくなってしまう…。
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吹く風も徐々に暖かくなり、草木も新芽や花をつけはじめ、春の訪れを身近に感じるようになりました。お子さんやお孫さんの進学や進級を楽しみにされているご家庭も多いのではないでしょうか。
この時期は、意外と肩こりに悩む人が多いようです。肩こりといっても、原因はさまざまですが、進学・進級、就職、転勤、引越しなど、生活環境の変化によりストレスが生じやすいのも一因といえます。
◆ストレス性の肩こり
ストレスが長く続くと交感神経が強く刺激され、血管が収縮して全身の血行が悪くなります。また、精神的な緊張は、肩の筋肉をこわばらせ、肩こりを悪化させます。時には頭痛を伴うことも。これは中医学でいう「気滞血お」の状態です。「気」の流れがストレスなどにより妨げられ血液循環に影響し、「お血」(血流の停滞)を引き起こしているのです。これを「不通則痛」といいます。気や血の流れが滞ると痛みとなるという意味です。
◆予防、改善は日常生活から
春先は香りの良い食材が多く出回るようになります。ミツバやセロリ、芹、春菊などは「気」の巡りを良くしてくれますので、お浸しやサラダなどで積極的に摂るようにしましょう。
凝りをほぐすためには、蒸しタオルを首筋にあてる、ドライヤーで首筋を温める、ぬるめのお風呂にゆっくり入る、肩甲骨周辺のマッサージなどが効果的です。
漢方薬では、「お血」を改善しながら肩こりに効果のある『冠元顆粒』、気の流れを改善する『星火逍遙丸』がオススメです。
肩こりの予防や改善には、血行を良くすることが第一ですが、ストレスを溜めないよう休養をしっかり取ることも大切です。特に、睡眠不足は交感神経の緊張状態を長くするので、肩こりを感じやすい人には大敵です。
○オススメは『板藍茶』『衛益顆粒』
風邪やインフルエンザ予防の代表ハーブ「板藍根」のエキスを飲みやすいお茶にした『板藍茶』。のど飴タイプもあります。服用しやすいスティックタイプの『衛益顆粒』で粘膜強化を。
○東洋エクササイズ:肩こりに効果のあるツボ「肩井(けんせい)」
肩の根元と肩先の間の真ん中。
親指でリズムをとって押す。