漢方ダイアリー:乾燥や肌荒れ、かゆみのケア

2008.10.10 159号 08面
「五行草茶」

「五行草茶」

「潤肺糖漿」

「潤肺糖漿」

 ○10月10日(金)

 肌が乾燥して荒れ気味。化粧品でカバーしたくても、湿疹が出てしまう。髪もパサついて、フケが気になる……。

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 秋も深まり爽やかな日が続く10月は、乾燥した空気が、時には身体に害を及ぼす邪気(燥邪)となり、鼻や口から吸い込むと肺に影響を与えます。中医学では、肺は呼吸器系や免疫系と関係し、皮膚や毛を司ると考えています。そのため、空咳が出たり、声が枯れやすくなります。また、燥邪は津液(身体を潤す液体)を消耗させるため、乾燥に弱い皮膚と毛に、すぐに影響が現れてしまいます。

 ◆乾燥により肌のバリア機能が低下

 秋の燥邪は、皮膚の水分の蒸発を早めるため、肌の突っ張りやカサカサ、肌荒れ、かゆみ、小じわなどが現れやすくなります。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、日光や化粧品のかぶれによる皮膚炎、湿疹などのアレルギー性の皮膚炎、敏感肌の原因になります。また、呼吸器系が弱い人は風邪や喘息を引き起こしやすくなります。

 ◆身体の内側と外側から潤いを補給!

 この季節、呼吸器系が弱い人は、白菜や大根など肺の働きを強化する白い色の食材や、旬のものがおすすめです。梨や百合根、菊花を多めに摂るとよいでしょう。「気海」と「曲池」のツボマッサージもおすすめです。空咳や喉の痛みがおさまらない時は、漢方の「潤肺糖漿」や「五涼華」、「五行草茶」が良いでしょう。

 肌の弱い人やアトピー性皮膚炎の人は、梨や蓮根、柿、栗、牡蛎や、ビタミンと美容酸の豊富な「紅沙棘」を摂りましょう。

 バスタイムも大切です。皮膚トラブルのある人は、全身への石鹸の使用を週2回にとどめ、ほかの日は脇など汗のたまりやすい部分のポイント洗いにとどめましょう。身体にかゆみのある人や頭皮のフケなどが気になる人は、「瑞花露薬用ソープ」で洗うと改善できます。

 お風呂には「瑞花露薬用保湿ローション」をキャップ1杯分入れて入浴してみてください。お風呂上がりには5分以内に「瑞花露薬用保湿ローション」と「瑞花露薬用保湿クリーム」で保湿しましょう。

 ◇風邪にも肌トラブルにも オススメは『板藍茶』『衛益顆粒』

 風邪やインフルエンザ予防の代表ハーブ「板藍根」のエキスを飲みやすいお茶にした『板藍茶』。のど飴タイプもあります。服用しやすいスティックタイプの『衛益顆粒』で粘膜強化を。

 ◇東洋エクササイズ

 肺を丈夫にして、肌の艶とハリを増し、イキイキとさせるツボマッサージ法です。

 ペンのキャップの先などで20回押しましょう。毎日1~2回、行うのがベストです。

 ●曲池(きょくち)…肘を曲げた時にできるシワの、外側の端あたり。

 ●気海(きかい)…へそから指2本分下あたり。

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