漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(171)芒種 小麦の種まきはいつ?
●24節気 芒種(6月5日~20日頃まで)
芒種は、稲や麦などの芒(のぎ)ある作物の種を播く時節。昔の田植えがこの頃なのは分かりますが、麦はあれ?と思います。6月は麦の穂が実り、収穫期を迎える「麦秋」のはずです。
それは日本でのことで、これは冬小麦。小麦はこれが本来の栽培ですが、世界には春に種を播き晩夏から秋に収穫する春小麦もあります。冬は寒く小麦が越冬できない高緯度地域はこの方法です。「小麦といえばパスタ」のイタリアはどちらでしょう?
なんと世界屈指の小麦輸入国でした。地中海式農業には、小麦は不向きの様です。
さて、パプリカが旬の季節。イタリアの「ローマ風鶏の煮込み」という伝統料理には、必ずパプリカが組み合わされます。理由は分からないけれど、おいしさは確実。今回はとろとろパプリカ主役のレシピで。
●ごうんろっきで気象うらない
五運六気・2024年(甲辰年)もともと雨が降りやすい運気に加え、客運の水太過が重なり冷たい梅雨になりそうです。
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五運は、5惑星「木(風)・火(暑、熱)・土(湿気)・金(乾燥)・水(寒)」をなぞらえた天の気。六気は、地球の地の気である「風・寒・暑・湿・燥・火」。この組み合わせで24節気ごとに巡ってくる気象と、それが私たちの身体に及ぼす影響を予想するのが「五運六気」。
◆パプリカと鶏肉の煮込み
とろとろパプリカで梅雨も元気に!
エネルギー305kcal たんぱく質18.1g 塩分2.2g(1人分)
〈材料・2人分〉
・パプリカ(赤)……大1個
・若鶏もも肉……200g
・白ワイン……60ml
・レモン汁……1/2個分
A〔オリーブ油小さじ2、塩小さじ2/3、黒こしょう少々、にんにく1片(すりおろす)〕
〈作り方〉
(1)パプリカはヘタと種を取って4つ割りにする。鶏肉はAをよくもみこんで、30分ほどおく。
(2)フライパンに鶏肉の皮を下にして並べ、強火で皮に焼き色がつくまで焼く。裏返したらパプリカを加え、さっと炒めて白ワインを加え、フタをして弱火で20分ほど煮込む。焦げつかないように様子を見て仕上げ、塩・こしょう、レモン汁で味を調える。
(3)お好みで、ターメリックライスとパセリを添えて食べると抗酸化作用もアップ!
※ターメリックライスは炊飯器で、米2合に対し白米と同量の水分、ターメリックパウダー小さじ1、コンソメ顆粒小さじ1、バター10gを加えて炊く。
●パプリカ Paprika
【栄養学】ビタミンA、B1、Cが豊富。赤色パプリカの色素成分カプサンチンは強い抗酸化作用があるといわれています。
【薬膳学】血栓予防、食欲増進、精神安定効果が期待できます。高温多湿になるこの時期は、加熱したパプリカをたっぷり食べるようにしましょう。
東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 高橋邦子(レシピも)