漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(188)小雪 白菜で、次の時の準備を
●24節気 小雪(11月22日~12月6日)
立冬と大雪の間にある季節、小雪。来るべき冬に向けて、この時期にこそ、身体を温めエネルギーを蓄えるようにしましょう。日中は穏やかでも朝夕は冷えるようになるため、体調管理に気をつけることで、次の季節が過ごしやすくなります。この季節に食べたい白菜。甘みがあり、身体を温めも冷やしもしない平性の穏やかな性質の野菜です。中医学分類では「清熱」といって、身体の余分な熱を除く働きを持ち、胃や大腸を整えます。
日持ちする野菜で、寒冷期に丸ごとであれば、外側から葉をむいていって1カ月は保存できます。品種も多く、ミニサイズのものも出てきて使いやすくなりました。水をほとんど使わず、フタをして加熱する「蒸し煮」なら、うま味も逃げず、おいしく仕上がります。
●ごうんろっきで気象うらない
主運の寒さが旺盛なうえ、客運の土運不及で水気が増して、寒さに拍車をかけそうです。
* * *
五運は、5惑星「木(風)・火(暑、熱)・土(湿気)・金(乾燥)・水(寒)」をなぞらえた天の気。六気は、地球の地の気である「風・寒・暑・湿・燥・火」。この組み合わせで24節気ごとに巡ってくる気象と、それが私たちの身体に及ぼす影響を予想するのが「五運六気」。
◆白菜と鶏ひき肉のピーナッツあえ
初冬に胃腸を整える
エネルギー126kcal たんぱく質9.5g 塩分1.6g(1人分)
〈材料・2人分〉
・白菜……4枚(200g)
・鶏ひき肉……80g
・にんじん……ピーラーでひいて20枚(1/4本程度)
・ピーナッツ……20粒
・塩麹……小さじ2
A・豆板醤……小さじ1/3
A・白だし……大さじ1
A・砂糖……小さじ2
A・ごま油……小さじ1
〈作り方〉
(1)白菜は幅5cmにして、粗いせん切りにする。にんじんは半分の長さにしてピーラーでひく。白菜、にんじんを鍋に敷きつめる。
(2)鶏ひき肉に塩麹を混ぜ、(1)の上に広げてのせ、フタをして火にかける。蒸気が出たら、弱火にして8分加熱する。ひき肉をほぐして、水気を切る。
(3)ピーナッツはポリ袋に入れて麺棒でたたき、細かくする。
(4)ボウルにAを入れて混ぜ、(3)を加え、(2)とあえる。
●白菜 Chinese cabbage
【栄養学】ナトリウムを排出する働きのあるカリウムや、カルシウム、食物繊維などを含みます。冬の鍋ものに欠かせない使いやすい野菜です。
【薬膳学】】おだやかな作用を持ち、胃腸を整えます。冬に向かう季節には、温める力のある唐辛子や、気や血を補う鶏肉、落花生などと組み合わせるとよいでしょう。
東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 岡本正子(レシピも)
 
					 
             
             
																					 
																					 
																					 
																					 
								 
								 
								 
								










 
						 
						 
						
 
