ヘルシートーク:サイクルライフナビゲーター・絹代さん

2012.05.10 202号 05面

 かっこいいデザインのスポーツバイクを颯爽と乗りこなす女性が増えています。正しいポジションで乗ると、尻まわりや太ももがすっきりしたり血行が良くなったりと、女性にとってはうれしい効果もあるのだそう。サイクルライフナビゲーターとして活躍中の絹代さんに、自転車の魅力や全国で見つけたおいしい野菜について伺いました。

 ◆虚弱体質の私が自転車に挑戦! 身体が変わっていく実感に驚いて

 現在私は、サイクルライフナビゲーターとして、生活の中や旅行での自転車の楽しみ方や自転車を使ったフィットネス、美容、健康管理などを提案しています。講演や記事、書籍の執筆の他、国内外のサイクリングなど自転車のイベントでMCを務めたり、実際に自分もスポーツバイクで走ったりしています。ホノルルや佐渡島など、160km、210kmといった長距離のライドもあるんですよ!

 もしかしたら、私がとてもタフなスポーツウーマンに見えているかもしれませんが、実は小さい頃から虚弱体質に悩んでいて、運動もほとんどしたことがありませんでした。そんな私がスポーツバイクの世界に出会ったのが2002年。自転車の番組に出演したことがきっかけでしたが、自転車なら景色を楽しみながら、身体に大きな負担をかけずに長い距離を走れます。大人になると新たなことにチャレンジする機会は減っていくものですが、挑戦し続けることで大きな達成感や感動を得られるのも魅力でした。

 もう一つ続けている大きな理由が、身体の変化です。「自転車に乗ると脚が太くなる」と思われがちですが、長距離を走る選手の脚って、実はとても細いんです。私もむくみやすくて脚の太さがコンプレックスだったのですが、富士山を走破するために1週間登りの練習をしたら、驚くことに太ももがマイナス1.5cmに!身体が前傾姿勢になるためお腹や腰、お尻の筋肉が上手に使えて、血行も良くなり、細くなったんですね。30歳を過ぎてからミニスカートやショートパンツが履けるようになったので、やめられません(笑)。

 ◆生活スタイルに合わせて自転車ライフを楽しもう

 よく、みなさんから「どんな自転車を選んだらいいのですか?」と聞かれるのですが、一番大切なのはその人の生活スタイルに合っていること。例えば通勤や買い物などで使いたいのであれば、アップライトな姿勢で乗れるクロスバイクにかごをつけると実用的ですし、スピードを感じたかったり、自然の中を駆けたいのであればロードバイクがおすすめ。身長が低い人にも合いやすいミニベロもあります。信頼できる販売員さんがいるところや、アフターサービスが丁寧なお店を選ぶと良いと思います。試乗で乗り心地などもチェックしてみてくださいね。

 自転車を買い替えなくても、サドルに腰掛けてつま先が地面につく程度に高さを合わせると、お尻と後ろの太ももを使いやすい姿勢に近づきますよ。止まる時は、車体を傾けて片足をしっかり地面につけるか、前に降りるようにすれば安全です。

 最近はママになって自転車に乗り始めたという女性も増えています。旦那さんにお守りをしてもらって小一時間ほど気分転換をしたり、小学生くらいのお子さまなら一緒にサイクリングするご家族も多いんですよ。一緒に身体を動かして、五感を使って自然に触れることで、環境教育に一役買っていると思いますし、自転車は地球にもやさしい。交通手段の1%が自転車にシフトすると、年間12億リットルものガソリン(軽油)が節約できると言われていますので、「5キロ圏内の移動は自転車に乗ろう」と推奨しています。

 ◆「道の駅」は絶好の休憩ポイント 全国を走って見つけたおいしい野菜

 昨年、結婚しました。夫(自転車ロードレース国内最上位リーグ「Jプロツアー」を2連覇した畑中勇介選手)はアスリートなので、一緒にごはんを食べる時は焼き魚や煮魚、温野菜、豆腐や果物などを組み合わせて、無駄な脂質を減らし消化しやすいたんぱく質を取るよう心がけています。

 好きな野菜といえば、和歌山で出会った茎ブロッコリーのスティックセニョール!茹でて、だしじょうゆをさっとかけるだけでもおいしいです。同じ和歌山の葉たまねぎをすきやきに入れてもおいしいですし、キャベツをくし形に切ってコンソメで煮込むシンプルなスープもよく作ります。豆腐の白和えも干し柿やすりごまを入れたり、コンソメベースにしたり、よく作ります。

 自転車で走っている時、「道の駅」に寄ることが多いのですが、冷やしきゅうりや冷やしトマトなどがその場で食べられるので、補給にちょうどいいんです。たまに大会で給水ならぬ“給スイカ”が出ることもありますが、カリウムが含まれているので足がつるのを予防できますよ。

 全国を飛び回っていて、その土地でしか出会えないおいしいものをいただく機会が多いので、実はいま、地域ならではの良いものを伝える情報サイトを制作中なんです。女性が楽しめるような身体を動かすイベントを紹介したり、ゆくゆくはその土地の知られざる名品も販売できるといいなと思っています。

 ●プロフィール

 1975年神奈川県生まれ。サイクルライフナビゲーター、健康管理士、自転車活用推進研究会理事。東京大学農学部卒業後、国際協力機構(JICA)に勤務。退職後、タレント活動を経て、イギリスのチェスター大学エクササイズ&栄養科学マスターコースに入学。2002年よりロードレースチームの広報も務める。現在はMC、執筆を中心に、テレビ、ラジオ、雑誌、イベントなどで精力的に活動中。

 【ブログ】http://hurray.kinuyoworld.net/