ほっとコーヒータイム(104)コーヒーを広めたオランダの交易
今年2月27日、長崎市の出島へ約130年ぶりに「出島表門橋」が架かりました。江戸時代の鎖国中、外国との唯一の玄関口だった橋がよみがえったのです。
出島からもたらされた数多くの異国文化のうち、コーヒーも17世紀頃、出島のオランダ商館から日本に初上陸しました。コーヒーを初めて飲んだ日本人は、出島に出入りしていた通訳役人や商人、遊女などに限られていたといいます。
エチオピアを起源とするコーヒーは、トルコを経てヨーロッパへ伝わり大流行しました。16世紀頃、コーヒー交易を独占していたアラブ民族は、コーヒーの木の持ち出しも厳しく管理していました。が、その目をかいくぐりコーヒーの木を手に入れたのがオランダでした。
オランダは植民地だったインドネシアのジャワ島でいち早く商用栽培に成功しヨーロッパへの輸出ルートを確立、コーヒー貿易の主導権を握りました。日本の出島に出入りするオランダ商人がコーヒーを携えて来たのもこの頃。その後もオランダをはじめヨーロッパ列強の植民活動により、アジア、アフリカ、アメリカ各地へ、現在につながるコーヒー産地が築かれていったのです。
ちなみに水出しの「ダッチコーヒー」は、オランダ(=ダッチ)領だったインドネシアで栽培されたロブスタ種コーヒー豆の、強い苦味やえぐ味、刺激成分をやわらげ飲みやすくするために開発された淹れ方なのだそうです。
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