バリーカレボーと有楽製菓、協働で製造販売推進 持続可能なチョコを

菓子 ニュース 2020.04.13 12038号 02面
「ブラックサンダー」イメージ

「ブラックサンダー」イメージ

 世界最大のチョコレート・ココア製造メーカーのバリーカレボー社の日本法人バリーカレボージャパンは9日、「ブラックサンダー」などを展開する有楽製菓と日本における持続可能なチョコレートの製造販売を推進すると発表した。有楽製菓は、バリーカレボー社と協力し、主力商品の「ブラックサンダー」の使用原料をサステナブルチョコレートに変更しており、25年までにすべての商品を切り替える。

 バリーカレボージャパンのパスカル・ムルメステール社長は、「日本の新しい消費者はチョコレートに対しおいしいに加え地球や人にも良いことを望んでいる」とした上で、「当社は、複数の会社と日本市場に向けたサスナテブルな製品を開発しており発表できることを楽しみにしている」と語る。

 有楽製菓の河合辰信社長は「サステナブルは今日ではなく未来のための活動で、消費者が求めるもの」とし「当社は、バリーカレボー社などと協働しサステナブルチョコレートが市場の標準となるよう先導者になる」と抱負を語った。

 両社は、今回の協働で市場において実例を示し、チョコレート業界における他の企業に対してこの活動に参加するように呼び掛けている。

 バリーカレボー社は16年、25年までにサステナブルなチョコレートを標準にするためのプラン「フォーエバーチョコレート」を開始。サプライチェーンに含まれる50万人以上の農家の貧困脱出できるよう、サプライチェーンから児童労働を根絶させることに加え、排出量よりも多くの量の二酸化炭素を吸収する「カーボンポジティブ」な100%サステナブル原料使用に約束。また、バリーカレボーグループの顧客は、同社が取締役を任命した非営利組織ココアホライズン財団が展開するココアホライズンプログラムに参加することで、パッケージにココアホライズンのロゴを入れることが可能になり、他製品と差別化が可能となる。(青柳英明)

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