Mizkan、2019年鍋トレンドは「+チーズ」 鍋つゆ売上げ2桁増を目指す

調味料 ニュース 2019.08.28 11931号 02面
伊藤勝巳取締役(左)と中田賢二部長

伊藤勝巳取締役(左)と中田賢二部長

Mizkanは2019年鍋トレンドキーワードを「+チーズ」と発表。これまでにありそうでなかったポトフやミネストローネなど新たな鍋メニューを「+チーズ」で仕上げた提案を行って、今年度鍋シーズン(9~2月)の鍋つゆ売上げを前年比2桁増、味ぽんは発売55周年をフックに前年度クリアを目指す。

26日、東京都内のABC Cooking Studioで2019年鍋トレンド発表会を行い、伊藤勝巳取締役MDは「10月は消費増税で節約マインドから内食回帰によって鍋・しゃぶしゃぶ・寿司・焼肉にはチャンスがある。また、新天皇陛下即位礼正殿の儀やラグビーワールドカップなど国際的なスポーツイベントでお祝い、お祭りムードでごちそうメニューニーズが予測される。『+チーズ』で鍋シーズンを盛り上げていく」とあいさつした。

また、中田賢二MD本部商品企画部長は「昨年度は10月の高温で白菜価格が高止まりして鍋メニューには厳しいスタートとなり、シーズン売上げは鍋つゆ85億円(前年比3.2%減)、ぽん酢151億円(同4.3%減)で着地と苦戦した。今年度は人気が高まっているチーズを+(プラス)することで、子どもから大人まで満足、葉野菜・根菜活用で暖冬・野菜高騰に負けない、年間を通して定番となる鍋を提案して鍋メニューの食卓への出現数を増やしていく」と「+チーズ」提案の背景と今期の抱負を述べた。

昨年度は苦戦した中でも、和風定番のあごだしが15.7%増と2桁増、洋風スープが1%減と横ばいで健闘した。また、近年は若者のトレンドフードもチーズを使ったものが多く、Mizkan主催の2018年NMB47総選挙の優勝メニューも北海道の「じゃがキムチのタッカルビ鍋」とチーズ鍋であった。

こうした背景からMizkanは2019年鍋つゆ秋の新商品に「〆まで美味しいチーズで仕上げるポトフ鍋スープ」「同ミネストローネ鍋スープ」を投入。これまでに鍋ジャンルにはなかった根菜を使用するスープ系メニューで洋風スープを強化した。

「+チーズ」メニューは、しゃぶしゃぶは味ぽん+粉チーズ、ポトフ・ミネストローネはスライスチーズ、アクアパッツァ風ではタイとモッツァレラチーズ、ごま豆乳鍋はカマンベールチーズなど、和風も洋風も「+チーズ」でごちそうメニューとして楽しめる提案をして鍋シーズンを盛り上げていく。(福島厚子)

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