減塩レシピコンテスト「S-1g大会」

◆減塩レシピコンテスト:国循、減塩レシピコンテスト「第5回S-1g」開催

惣菜・中食 2022.01.21 12350号 10面
オンラインで行われた表彰式

オンラインで行われた表彰式

 ●災害栄養部門を新設

 【関西】国立循環器病研究センター(国循)は循環器病の予防治療につながる減塩に全国で取り組んでもらおうと、国循の減塩レシピコンテスト「S-1g(エス・ワン・グランプリ)大会」を毎年開催している。S-1gとは、「Salt(塩)を1食1g減らそう(-1g)」を表したもの。

 5回目は医薬基盤・健康・栄養研究所と国循の共催で、持ち運び可能な弁当でいつでもおいしい減塩食が食べられるレシピを考える機会を共有するために、全国から「お弁当レシピ」を募った。一般部門、学生部門に加えて今回、災害栄養部門が新設された。これは災害時・緊急時(パンデミック含む)用に備蓄している食品や保存の利く食品を活用した減塩メニューを対象とする。1食当たり食塩2g未満で味よし、彩りよしのレシピが北は北海道、南は鹿児島県まで合計67件寄せられた。厳正な書類審査を経て各部門3品が2次審査(試食審査)に進み21年12月18日、国循で最終審査・オンライン表彰式が開催された。

 なお新型コロナ感染拡大防止の観点から、応募レシピに従って国循スタッフで調理し、外部の審査員を含め審査を実施した。

 主催者を代表して国循の飯原弘二病院長は「国循の病院食では、塩をかるく使って、食材の持ち味を引き出すことで、バランスのいい食事を患者さまに提供してきた。このかるしおレシピを一層広げるために、おいしい減塩食を発掘するコンテストを2014年にスタートした」とあいさつした。

 共催者を代表して医薬基盤・健康・栄養研究所の西信雄国際栄養情報センター長は「災害栄養部門の審査にも参加したが食塩2g未満という厳しい基準だが見た目にもおいしそうなメニューで優劣がつけがたかった」とした。金賞銀賞銅賞((1)(2)(3)と表記)のほか一般の方のオンライン投票で選ぶ「健都のみんなといっしょに選ぶ人気No.1賞」(★印)も発表された。(服部泰平)

 結果は以下の通り。(敬称略)

 ▽一般部門(1)★くじ引きで集まったペア「体が気になってきたお父さんへ」(2)奈良佐保短期大学生活未来科食物栄養コース福祉フィールド「奈良の茶飯と多国籍弁当」(3)岡野唯「リモートワーク応援!パパのための減塩&ボディメンテナンス弁当」▽学生部門(1)名古屋経済大学人間生活科学部管理栄養学科「減塩!もりもり野菜の彩り森弁当」(2)戸塚夕貴「香りと食感がよい、満足弁当」(3)★梅花女子大学橋村ゼミ「カラフル巻き巻き弁当」▽災害栄養部門(1)旭川-札幌リモートチーム「Let’sローリングストック!災害用備蓄食品de減塩弁当」(2)★岡田果歩「パッククッキングで!シイタケだし香る和風オムレツ弁当」(3)食を健康なお口で楽しむ会「あたたまリゾット」

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