#元気いただきますプロジェクトNEWS:47CLUB 二人三脚で販路拡大
◇インターネット販売推進事業=47CLUB
●技と手間暇注がれた厳選品
47CLUB(よんななくらぶ)は、日本各地の技と手間暇が注がれた逸品を集め、販売するセレクトショップ「技わざ」を展開している。47CLUBの活動の中で、近年特に注目され伸びている。
扱うのはコンセプトの「あきれるほどの、技と手間暇」に沿って厳選された商品群。手間暇が惜しみなく注がれた全国の農林水産物や加工品、酒、スイーツなどが揃う。サイトでは、生産者の物語や生産現場の写真とともに紹介している。
技わざは農林水産省の「#元気いただきますプロジェクト」に参加。新型コロナウイルスの感染拡大で苦戦を強いられる国産農林水産物の販売を支援する取組みで、これにより特定の商品に限り国の支援による送料実質ゼロでの販売が可能となった。
技わざでは対象商品を集めた特設Webサイトを開設し、「みんなで日本を元気にする取組み」として広く訴求するなど、販売の強化に役立てている。
47CLUBは、「全国の潜在力をもつ事業者とともに販路拡大を実現する」を理念に掲げ08年に設立。全国の地方新聞45社46紙と協力し、地域に根差したネットワークと取材力で発掘された商品群をEC(電子商取引)サイトの「47CLUB」を中心に百貨店の催事やオリジナルのギフトカタログなどで販売している。
単に売場を提供するだけでなく、「生産者や中小事業者の販路拡大につながるよう、二人三脚でさまざまな事業に取り組む」(業務推進2部の荒川友稀さん)のが特徴だ。
全国の事業者をつなぐ強みを生かした百貨店催事への共同出店のほか、事業者だけでは難しい大手メーカーのキャンペーン販促物としての商品提案など多様なバックアップを行っている。
こうした活動は全国の事業者から信頼を得ており、新型コロナウイルスの感染拡大に苦しむ今年は例年以上に問い合わせや申し込みが増えているという。
今夏からは通販サイトに加え、リアルイベントショップもスタート。8~9月には東京駅構内のグランスタ東京や西武池袋「くらしのぎふと」で期間限定ショップを展開。
「作り手の想いに出会う店」として、技と手間暇が注がれた商品の中から地方の老舗和菓子屋のつくる季節の大福や職人の手づくりで作るせんべい、ケーキと地方素材をコラボさせた商品、伝統織物で作られた上質な素材のマスクなど販売。作り手が商品に込めた思いとともに魅力を発信し好評を得た。(丸山正和)