福島ふるさと実力メーカー(下)美松製菓 白河市から大市場へ発信
焼き上げられていくバウムクーヘン
売れ筋のボリュームある定番商品(郡山市内荒井店)
◆手頃価格のバウムクーヘンを
美松製菓は1975年9月、白河市表郷番沢に工場を建て、生産能力を拡大させる。創業者がこの地の出身で故郷に工場をつくり、雇用や地域活性化に役立ちたいという強い思いによるものだった。福島県南で、少し先は栃木県という立地だ。ここから東京に出て、63年に現在本社のある墨田区向島でカステラを個人で製造し事業を始めた。代表商品のバウムクーヘンは67年に取り組んでいる。会社は管理部門のある向島が本社で白河が製造拠点になる。