海苔、養殖開始来の危機 有明産不作で原料暴騰

水産加工 ニュース 2023.02.17 12538号 01面

 海苔の生産量が激減している。特に主産地の有明海は「海苔養殖始まって以来の危機的状況」(大手加工海苔メーカー)との声も聞かれるほどだ。2月5日現在の全国の海苔の共販枚数は前年比4割減、有明産は6割減と激減。各県漁連での入札では、数量確保のため強い札入れ状況となり、過去にない暴騰相場となっている。原草以外にも資材価格、運送費、電気料、人件費などが大幅に上昇し、「自助努力による吸収の範囲を超えており、海苔入札の大勢が見通せた段階で価格の改定をお願いせざるを得ない」(同)状況だ。(

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