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#元気いただきますプロジェクトNEWS:バリュードライバーズ 「産直たべるーぷ」立ち上げ

機械・資材・IT 2020.10.30 12138号 12面
BtoCをメーンとする「産直tabeloop(たべるーぷ)」

BtoCをメーンとする「産直tabeloop(たべるーぷ)」

佐治祐二郎社長

佐治祐二郎社長

 ◇インターネット販売推進事業=バリュードライバーズ

 ●産地ロス削減へ貢献

 バリュードライバーズは、食品ロスの削減をテーマとして三つのEC(電子商取引)サイトを運営する。7月に立ち上げた「産直たべるーぷ」は、規格外で出荷できなかった生鮮品を中心に、一般消費者向けの販売を強化している。佐治祐二郎社長は、「#元気いただきますプロジェクト」の効果について、「コロナ禍で一段と深刻になった産地の食品ロスに対し、より踏み込んで取り組むことができた。さらに販路を広げ貢献したい」と語る。

 同社は14年に菓子の詰め合わせギフトボックスを販売する「スイーツポケット」を開始、18年にはメーカーや生産者と購入者をつなぐプラットフォームとして「たべるーぷ」をスタートした。

 「菓子の食品ロスが多いという問題意識から始まり、『たべるーぷ』で対象を加工食品や生鮮品に広げた。日本の食品ロスは年間612万tと膨大だが、この数値には規格外などを理由に産地で廃棄されている分が含まれていない。その規模はブラックボックスだが、生産者との取組みを通じて相当な量であることは理解できた。この産地ロスにもっとフォーカスするために『産直たべるーぷ』を新設した」(佐治社長)。

 従来の「たべるーぷ」は販売事業者が商品の選定・登録を行う。約300社が参加、登録会員は1万3000人ほどでサイトの取引はBtoB(企業向け)が中心だ。一方「産直たべるーぷ」は生鮮を中心に現在およそ30社が参加、BtoC(消費者向け)を中心に展開する。商品の選定や登録、コンテンツの編集はバリュードライバーズが行い一般消費者に分かりやすいサイトを追求している。産直品はパッケージの量を抑えると送料が割高になり、量を増やし過ぎると個人では消費しづらくなってしまう。その問題を「#元気いただきますプロジェクト」で解消できたことで「たべるーぷ」に比べても購入率は高く、月に5回以上購入するヘビーユーザーもいるという。送料のメリットが大きい富良野産メロンや品質は変わらないものの規格外のイチゴなどが人気のほか、送料無料の対象外でも玉ネギなど野菜の需要も高い。

 佐治社長は今後の取組みについて、「産地ロスの削減には多様な販路が必要だ。産地とマンション居住者を結びつける販売会を実施したほか、フィットネスジムやホームセンターでも販売機会を設けていく。また、一定規模の購入者を募って販売する共同購入の仕組みなど、ネットでの提供方法も工夫していく」という。(宮川耕平)

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