大塚食品、「ゼロミート」拡大中 外食や中食でメニュー化進む

農産加工 ニュース 2021.07.16 12262号 02面
「ゼロミートハンバーグのケバブ風豆乳ハリッサソース」メニュー

「ゼロミートハンバーグのケバブ風豆乳ハリッサソース」メニュー

 大塚食品は大豆から作った肉不使用の肉代替食品「ゼロミート」において、家庭用・業務用製品の両軸で展開し、消費者とのタッチポイントを拡大している。このほど、スターゼン社と共同開発し展開する「業務用ゼロミート ハンバーグ」が、FLAVORWORKS(ベイクルーズグループ) が運営するデリカテッセン「CITYSHOP」に採用された。13日から同渋谷店・青山店で「ゼロミートハンバーグのケバブ風 豆乳ハリッサソース」メニューの提供が開始されている。

 同メニューは「業務用ゼロミート ハンバーグ」をオリジナルブレンドスパイスでマリネし、香ばしくロースト。地中海沿岸で使用される調味料「ハリッサ」と豆乳で作ったソースに、オリジナルデュカナッツ・旬の2色のズッキーニ・イエローミニトマトをトッピングしているのが特徴だ(テークアウトも可)。

 なお「CITYSHOP」は、「いろんな野菜を、もっと美味しく、もっとデイリーに食べる」をテーマに「グルメサラダ&デリ」を提供するデリカテッセンで、4月に業務用ゼロミート ハンバーグを採用し、テスト販売を行ってきた。そのテスト販売を通じ、同店を利用する食に対するこだわりや健康意識が高いユーザーから、肉や卵、乳を使用していない大豆ミートのゼロミートが高評価を得たため、渋谷店・青山店で正式にメニュー化している。

 今上期にも、大塚食品とスターゼン社が共同展開する業務用ゼロミートはレストランや中食で導入され、メニュー化が進むなど、市場での存在感を高めている。

 また、今春には「ゼロミート」家庭用製品のパッケージを、植物性や健康感を表現した、白と緑を基調としたデザインに刷新している。さらにプラントベース(大豆)製品と伝わるように「大豆使用」のマークを追加。「肉じゃないのに、そこそこ美味い!」から「お肉みたいで、おいしい大豆!!」にパッケージのコピーも変更することで、大豆の新しい食べ方を発信している。

 同社は「注目を集める話題の大豆ミートを気軽にご利用いただけるよう、今後も家庭用製品に加えて、お弁当・惣菜、外食など順次市場を拡大し、プラントベース(大豆)製品を通じてさまざまな社会課題の解決に取り組み、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していく」としている。(本吉卓也)

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