ネスレ日本、コーヒーの力で産後ケア支援 助産師常駐のラウンジ施設を
ネスレ日本は、助産師が常駐するラウンジ併設通所型産後ケア施設「zeroplace supported by NESCAFE」第1号施設をサポートする。同産後ケア施設は育児相談が可能な地域拠点として、子育て家庭の産前産後をサポートすべく、zeroplace合同会社が沖縄県浦添市に14日から本格営業を開始するものだ。ネスレ日本は、コーヒーメーカーの提供やzeroplace社と共同での施設の空間づくりなどを通じて、子育てママやパパの課題解決をコーヒーの力により、サポートする。
これまで“産後ケア”といえば宿泊型や訪問型がメーンとなり、気軽に利用できない、利用方法や手続きが分からないなど課題が顕在化していた。「zeroplace supported by NESCAFE」は、まずは沖縄県浦添市の赤ちゃんを育てるママとパパが抱える「少しでいいから自分の時間が欲しい」「退院後の育児に不安を感じる」といった悩みを解決するために誕生。助産師が常駐する“ラウンジ併設通所型施設”として、ママやパパ、赤ちゃんも快適に過ごせる工夫を施している。
13日に現地とオンラインで開催した発表会で、現役の助産師でもある島袋綾香zeroplace代表社員は「当社は『産後の自分時間をここで』を事業コンセプトとし、産後ケアが必要なママへのサポートを行うとともに、育児に関わる多くの人がゆったりと過ごしてもらえる施設を目指していく。最大の特徴はラウンジを併設していることで、ネスレ日本社のサポートを得て、実現した。今後は、まずは沖縄県のさまざまな自治体にも拡大していきたい」と意気込みを語った。
高岡二郎飲料事業本部レギュラーソリュブルコーヒー&RTDビジネス部部長は、「今回は、子育てママやパパの課題解決をコーヒーの力でサポートしていく。コーヒーは心や気持ちのリラックスや人と人をつなげる機能を有しており、産後の不安など、コーヒーを通じたコミュニケーションの力で解決を提案する」と語る。なお同施設では、妊娠中や授乳中の女性でもカフェインを気にせずにコーヒーを楽しめるよう「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」などを提供する。
松本哲治浦添市長は「赤ちゃんやママなどを支えていけるような場所を自治体としても提供していきたい。浦添市から日本中に発信していけるように期待している」と期待を寄せた。(本吉卓也)