似たモノ商品徹底比較:眠りの質を向上する機能性表示食品 飲むタイミングは?

総合 ニュース 2019.11.29 11977号 05面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

よりよい眠りのため、食事に配慮している人はどのくらいいるのだろうか? アンケートでは、睡眠と食事の関係を意識している人は3分の1いたものの、“カフェインを摂らないように気をつける”という回答が大半だった。眠りのために何かを減らすことはあっても、何かを摂ることはあまり考えられていない。そこで、快眠成分を含む機能性表示食品を比較した。

試飲・試食前は、「ネルノダ〈ドリンク〉」(ハウスウェルネスフーズ)が、TVCMの効果によって最も興味を持たれていた。次に、ブランドへの絶大な信頼から、「Yakult1000」(ヤクルト本社)の人気が高かった。

試飲・試食後は、「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」(江崎グリコ)が、「普段食べているチョコと変わらぬおいしさ」「程よい甘さにリラックスできる」「眠れた」と高評価。次に好まれたのが、「カルピス」のような味わいと保存性の良さ、整腸作用にも期待できるということから、「届く強さの乳酸菌〈W〉」(アサヒ飲料)だった。

2人に1人が睡眠の悩みを抱える現代、その原因はさまざまだろうが、悩み解消の手助けとして、かつ新しい分野として今後もこうした食品は増えそうだ。ただし、アンケートからは、“眠るために何かを摂る=布団に入る直前に食べる”と一般的に考えられていることが分かった。薬のような作用をイメージするからだろうか。そのため、今回の甘いチョコや飲料は「寝る直前に摂るにはふさわしくない」と抵抗を感じる人が多かった。寝る直前ではなく“夕食後のデザートに”など、効能はもちろん、摂取するタイミングもさらに分かりやすく明記することが必要そうだ。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●江崎グリコ「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」

▽発売日=9月24日、全国▽内容量=50g(12粒)▽価格=OP▽商品特徴=チョコレート。「メンタルバランスチョコレートGABA」シリーズ。睡眠の質を高めるGABA配合の機能性表示食品。3粒当たり100mgのGABA含有。

●アサヒ飲料「届く強さの乳酸菌〈W〉」

▽発売日=3月26日、全国▽内容量=100mlPET▽価格=128円(税別)▽商品特徴=清涼飲料水。「届く強さの乳酸菌」シリーズ。“腸内環境”と“睡眠の質(眠りの深さ)”に役立つ機能を持つ機能性表示食品。プレミアガセリ菌CP2305(L.gasseriCP2305)を含む。

●ハウスウェルネスフーズ「ネルノダ〈ドリンク〉」

▽発売日=3月4日、全国▽内容量=100ml▽価格=OP(参考価格238円税別)▽商品特徴=清涼飲料水。新「ネルノダ」シリーズ。眠りの深さを促し、すっきりした目覚めの向上機能をもつGABA配合の機能性表示食品。GABA100mgで、飲みやすいショウガオレンジ味(無果汁)。

●ヤクルト本社「Yakult1000」

▽発売日=10月1日、関東、ヤクルトレディによる訪問販売など▽内容量=100ml▽価格=130円(税別)▽商品特徴=乳製品乳酸菌飲料。一時的な精神的ストレスがかかる状況での“ストレス緩和”“睡眠の質向上”の機能がある、機能性表示食品。生きた“乳酸菌シロタ株”を1本(100ml)に1000億個含む。

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