似たモノ商品徹底比較:2020進化形レモンサワー 今後は味の細分化に期待

酒類 ニュース 2020.05.27 12056号 05面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

レモンサワー人気が継続している。外出自粛で家で過ごす時間が多くなっている昨今、家飲みの機会が増えればその楽しみ方も千差万別となってくるだろう。

そこで続々と登場するレモンサワー缶の中でも、今まで以上のプラスアルファの要素がある“進化形レモンサワー”に着目し、モニター調査を行った。

試飲前の一番人気は「キリン・ザ・ストロング〈レモンサワー〉」(キリンビール)。キラキラ輝くようなパッケージが高級感を、濃いめのレモン色が果汁感を演出し、女性の心をつかんだ。

次点は「寶 極上レモンサワー〈味がかわる!?レモンサワー 素揚げや監修〉」(宝酒造)で、サングラス姿の謎めいたレモンのイラストと、“味が変わる”という新しいコンセプトが興味を引いた。

試飲後は「寶 極上レモンサワー」が“味変”の楽しさに加え、レモン感・アルコール感のバランスのよさに支持があり、楽しさとおいしさで高評価を獲得。「樽ハイ倶楽部〈レモンサワー〉」(アサヒビール)は、居酒屋の味わいを楽しめ、“これぞレモンサワー”と評された。

また「キリン・ザ・ストロング〈レモンサワー〉」(キリンビール)は、果汁感とともに、レモンの爽やかさを一番感じたとの意見があった。

「こだわり酒場のレモンサワー 〈キリッと男前〉」(サントリースピリッツ)は、この酸味にハマる、後味がスッキリするという声が上がった。

今後の展開に対する要望としては、カロリーは低いほうがいいが甘味料は好まないという意見のほか、シリーズでアルコール度数、果汁の濃さ、甘さ、酸味などの配分量を好みで選べるといった、味わいの細分化に対する期待も聞こえた。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●アサヒビール「樽ハイ倶楽部〈レモンサワー〉」

▽発売日=3月31日、全国▽価格/内容量=141円(税別)/350ml缶▽商品特徴=リキュール(発泡性)(1)。アルコール分8%。新「樽ハイ倶楽部」シリーズ。飲食店向けに展開している樽詰めサワーの家庭用向け新商品。レモンとウオツカをバランスよく配合。

●キリンビール「キリン・ザ・ストロング〈レモンサワー〉」

▽発売日=4月7日、全国▽価格/内容=OP/350ml缶▽商品特徴=スピリッツ(発泡性)(1)。アルコール分9%。「キリン・ザ・ストロング」シリーズ。“うまみエキス”で味に深みを出し、レモン果汁をひと搾り加えた、レモンの風味豊かな味わい。

●サントリースピリッツ「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉」

▽発売日=3月17日、全国▽価格/内容=141円(税別)/350ml缶▽商品特徴=スピリッツ(発泡性)(1)。アルコール分9%。「こだわり酒場のレモンサワー」シリーズ。レモンをまるごと漬け込んだ浸漬酒と複数の原料酒をブレンド。うまみのあるキリッとした味。

●宝酒造「寶極上レモンサワー〈味がかわる!?レモンサワー素揚げや監修〉」

▽発売日=4月6日、セブン&アイグループ先行▽価格/内容=178円(税別)/350ml缶▽商品特徴=リキュール(発泡性)(1)。アルコール分7%、果汁5%。「寶 極上レモンサワー」シリーズ。「素揚げや」監修。すっきりなレモンと濃厚なレモンの二層に分かれていて、飲み進めるとレモンの味が変化する。

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