胃心伝真=柳蔭
「植木屋さん、植木屋さん、あんた柳蔭(やなぎかげ)を飲んでかえ」▼これは上方古典落語「青菜」の一節で、ここで登場する「柳蔭」とは、夏場江戸時代に井戸で冷やして飲まれていたお酒のことだ。この「柳蔭」は関西での呼び名で、関東では「本直し」と呼ばれていたらしい。もち米と米麹、米焼酎から造られており、まさに本みりんで造った「米のリキュール」だ▼ちなみにこのほど、日本食糧新聞社制定「第12回地域食品産業貢献賞」に、創業252年、現存する最古のみりん専業メーカーの「九重味淋」(愛知県碧
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