寒天特集

寒天特集:原料動向=20年原藻輸入量は17.2%減 暖冬や業務用低迷で

水産加工 2021.07.16 12262号 09面
原藻相場が落ち着きを見せ始め、寒天業界からは安堵の声も(伊那食品工業の原藻倉庫)

原藻相場が落ち着きを見せ始め、寒天業界からは安堵の声も(伊那食品工業の原藻倉庫)

 ◆高騰一段落、漂う安堵感
 財務省貿易統計によると、20年の寒天用原藻(紅藻類テングサ科)輸入量は1433tで、19年より17.2%減った。ここ数シーズンの暖冬続きで天然製造がはかどらず、製造各社が十分な原藻在庫を抱えていることや、コロナ禍による業務用関連の需要低迷が影響したもようだ。
 10kg当たりの平均価格は5894円で、18年平均を677円、10.3%下回る安値だった。7244円まで跳ね上がった17年ごろの高騰が一段落

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