相場が落ち着くもコロナ禍の物流混乱などで天草などの原藻輸入は停滞気味(伊那食品工業の展示コーナーから)
◆コロナ禍、需要低迷と物流混乱
財務省貿易統計によると、21年1~11月のテングサ科原藻輸入量は1021tで、前年同期を25.3%下回った。公表前の12月分を含めても、「寒天ブーム」の反動減で1100t台にとどまった08~09年レベルに落ち着く見込みで、過去10年で最も少なくなることは確実だ。製造各社の多くが十分な原藻在庫を持つ中でコロナ禍に伴う需要低迷に入ったため、前年より17.2%減った20年に続き、大幅に後退した形。10kg当たりの平均価格は