PB製品も登場し、市場定着が進むボトル容器のなめ茸。新規ユーザーや消費シーン開拓の切り口として期待が掛かる(安曇野市内のスーパー)
「ご飯のお供」の定番、なめ茸。醤油ベースで甘みのあるポピュラーな和風の味付け、瓶詰製品ならではの高い保存性、一般的な普及品タイプで1瓶100円前後の買い求めやすい価格帯などを武器に、およそ半世紀にわたって家庭の食卓を中心に親しまれている。一方で、その主戦場では食の多様化を背景に「ご飯離れ」が進み、なめ茸需要も並行して縮小傾向だ。長引くコロナ禍で当初は“巣ごもり消費”をとらえた特需も半年を待たずに収束するなど、需要基盤の弱体化は鮮明の度合いを増している。