長野・山梨地区夏季特集2023

長野・山梨地区夏季特集:農産加工=機動力奪うコスト圧迫 変化とらえ需要創出へ

農産加工 2023.08.21 12629号 08面
甲信エリアにとって果実・野菜加工品は食品産業の柱。観光需要の回復で売上げ増加に期待がかかる=写真は18年5月の寿高原食品「ジャム祭り」

甲信エリアにとって果実・野菜加工品は食品産業の柱。観光需要の回復で売上げ増加に期待がかかる=写真は18年5月の寿高原食品「ジャム祭り」

全国のなめ茸製造量で90%以上のシェアを誇る長野県。安価な瓶詰食品の立ち位置が限界に近付きプラスチックボトル入り製品などで再活性化を図る動きが加速する=長野市内のスーパー

全国のなめ茸製造量で90%以上のシェアを誇る長野県。安価な瓶詰食品の立ち位置が限界に近付きプラスチックボトル入り製品などで再活性化を図る動きが加速する=長野市内のスーパー

 豊かな自然に恵まれた甲信エリアは、野菜・果実の宝庫。長野県はエノキ茸や本わさび、山梨県はブドウ、桃などの生産量で日本一を誇る。これら農産物を主な原料に、地域の農産加工業は食品製造業を黎明期からリードしてきた。現在では日本ワインやなめ茸、こうや豆腐など、加工品の分野でも国内トップシェアに立つ多彩な製品を全国に送り出している。
 観光立県を標榜(ひょうぼう)する両県にとってジャムやワイン、ジュース、漬物といった農産加工品は観光・土産品市場でも大きな柱。3

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    長野・山梨地区夏季特集2023

    総合

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