日本ハム「シャウエッセン　＜あらびきミートローフ＞」

誰しも「あの味が好き！」というお気に入りの食品があるだろう。特に定番ブランドには、ロングセラーであるがゆえの特別なおいしさや安心感が備わっている。しかしその信頼感のもと、新たなチャレンジをすると新たなおいしさに出会えることもある。今回は、そんな姿を変えた定番ブランドの新製品ランキングをお届けする。
なおデータは、日本食糧新聞社が運営する食品業界向け会員サイト「食＠新製品」から使用した。

【1位】好きな形で楽しんで「シャウエッセン ＜あらびきミートローフ＞」

1位には、「シャウエッセン　＜あらびきミートローフ＞」（日本ハム）がランクイン。

「シャウエッセン」といえば、それまで禁じ手だった電子レンジ調理を「解禁宣言」したばかり。ウインナーのロングセラーブランド「シャウエッセン」がより便利に食べられるとなれば、ますます買いたくなってしまう。

そんな流れの中で、彗星の如く登場したのが、“「シャウエッセン」のお肉で作りました”というミートローフ。「シャウエッセン」のあらびき感やスモークの薫りはそのままに、異なる形で「シャウエッセン」を味わえる。好みの厚さに切ってそのまま食すもよし、ブロック状にしてチャーハンや炒め物でもよし、自由に「シャウエッセン」を堪能したい。

1パック135gで、324円（税別）。2月20日から全国発売中。

【2位】神戸B級グルメとの組み合わせ「ペヤングそばめし」

2位は、カップ焼そばの定番「ペヤングソースやきそば」がご飯になってしまったという「ペヤングそばめし」（マルハニチロ）が登場。いや、正確には「ペヤング」の麺とソースにご飯が混ざったという新形状だ。

神戸のB級グルメ「そばめし」を冷凍食品にした「神戸名物そばめし」（マルハニチロ）と、「ペヤングソースやきそば」（まるか食品）がタッグを組み、“そばめし”が新たな境地へ進化した本品。

具材も「ペヤング」らしい内容で、キャベツ・紅ショウガ・ゴマのほか、アオサ・ニンジン・豚肉を盛り込んでおり、「ペヤング」と「神戸」の融合を試してみてほしい。

1袋420gで、価格はオープンプライス。3月1日から東北・関東エリアのみで発売中。

【3位】 まるで針のような細さ「超カリカリプリッツ」

3位には、江崎グリコの「プリッツ」が同ブランド史上“最も細く”なったという「超カリカリプリッツ」が入った。それはそれは細い「プリッツ」だが、歯ごたえは十分！カリカリに焼き上げた細い針のような本体に、フレーバーがほどよく絡んだうまみは、他にはないおいしさとなっている。

だが、おいしくて手が止まらなくても心配は不要。なぜなら1箱に100本も「プリッツ」が入っているからだ！（※標準）

フレーバーは、＜バターしょうゆ＞と＜バジル＞の2種類で展開中。1箱2パック入りで、価格はオープンプライス。3月5から全国発売中。

【4位】歯につきにくく、ベタつかない「キャラメルミニ」

子どもの頃、大好きだった「森永ミルクキャラメル」……大人になると、「歯」のせいで敬遠している方はいないだろうか。しかし、4位に入った「キャラメルミニ」（森永製菓）なら大丈夫かもしれない。“歯につきにくく、甘すぎず、カラフルで楽しい小粒”がコンセプトだからだ。

キャラメルを糖衣がけしたことで、歯につきにくく手も汚れない仕様に。しかも一粒のサイズがかな～り小さい！甘さ控えめで、全体的に“食べやすさ”を追求している。

フレーバーも、新しいキャラメル感を彷彿とさせるラインアップ。＜ミルクあじ＞＜ストロベリーあじ＞＜メロンあじ＞＜チョコレートあじ＞といった、子どもも好きそうな味がアソートで入っている。

1箱36 g で価格は108円（税込）。3月26日から全国発売中。

【5位】「BOSS」ってコーヒーブランドじゃなかったの？「クラフトボスTEA　＜ノンシュガー＞」

缶コーヒーブランドというイメージが強い「ボス」からついに登場した紅茶アイテム、「クラフトボスTEA　＜ノンシュガー＞」（サントリー食品インターナショナル）が5位にランクイン。

すでに「クラフトボス」シリーズでは、すっきりとしたコーヒーの味やスタイリッシュなパッケージデザインで多様なファン層をつかんできたが、その内容にも多様化を求められているということだろうか、コーヒーから紅茶への飛躍となったわけだ。

紅茶の華やかな香りを抽出しながらも渋みを最小限に抑えたという設計は、現代オフィスワーカーにフィットした、時間をかけて少しずつ飲んでも快適な味。

500mlペットボトルで、価格は160円(税別)。3月19日から全国発売中。

以上、「食のプロが注目する、進化した定番ブランドの新製品」ランキングをお届けした。定番ブランドのさまざまな挑戦には、ブランドのプライドをかけた味作りという側面もあるはずだ。知っている“あの味”と新しい“あの味”、ぜひその二つを楽しんでみてはどうだろうか。