食のプロ注目コラボ食品ランキング 1位は老舗料亭が監修した高級アイスの実

食品業界では、コラボレーションは当たり前の手法となっている。話題性もさることながら、お互いの顧客にリーチでき、認知や消費者層の広がりにもつながるからだ。しかし、各々がブランド力を持つ場合 “期待に沿った、あるいはそれ以上のおいしさの再現”が求められるという厳しい世界でもある。ゆえに共同開発商品には、新しいアイデアとコンセプトと技術が盛り込まれているケースは少なくない。
今回は、有名店やロングセラーの共同開発商品ランキングをお届けする。なおデータは、日本食糧新聞社が運営する食品業界向け会員サイト「食@新製品」から使用した。

【1位】京都吉兆×江崎グリコ 「アイスの実 <国産野菜> シリーズ」

1位には、江崎グリコのロングセラー「アイスの実」と、京都の老舗料亭「京都吉兆」がタッグを組んだ「アイスの実 国産野菜」シリーズがランクイン。髙島屋大阪店・京都店での期間限定発売(7月16日で終了)と、各店中元ギフトセンター・オンラインストアのみの販売という、貴重な一品だ。

“子どもにも安心して食べていただけるものを作りたい”という思いから、2年もの時間を費やして開発されたという本品は、「京都吉兆」の総料理長である徳岡邦夫氏監修。こだわりの素材を使用した、一口野菜ジェラート。

ベースとなる野菜は国産野菜100%。全部で4種類を揃え、<国産かぼちゃ>は北海道産えびす種、<国産さつまいも>は九州産高系14号、<国産にんじん>は国産ニンジン原料(北海道産、九州産のブレンド)、<国産とうもろこし>は北海道産スーパースイート種を使用。 いずれも凝縮された素材の濃い味わいが楽しめる。

1袋(10個入)で各540円(税込)、1箱(4袋入)で2260円(税込)と、いつもの「アイスの実」よりは少々価格も高級バージョン。残念ながら店頭での販売は終了済みだが、髙島屋各店中元ギフトセンターや髙島屋オンラインストアでは、ギフトセット(4320円税込・送料込み)での注文を受付中。

※在庫切れの場合は、再販売通知を希望できる。

江崎グリコ「アイスの実 <国産野菜>」シリーズ」

【2位】相模屋食料×パスコ「おとうふのようなクリームパン」

2位には、パスコ(敷島製パン)と老舗豆腐メーカーの相模屋食料との共同開発商品「おとうふのようなクリームパン」が入った。

本品は、しっとりとしたパンに相模屋食料の「ナチュラルとうふ」をイメージした豆腐入り豆乳クリームを包んだもの。ちなみに、「ナチュラルとうふ」とは“女性にもっとお豆腐を食べていただきたい”との思いから生まれた濃厚なクリーム感とコクのある新食感豆腐だ。そして、今回のクリームパンにもこうした豆腐に使われている“特殊製法により作られた豆乳”を使用。

パン生地にも豆腐を配合しているため、上質な豆腐風味が漂う。しっとりした生地で酸味を感じにくくしているのも、菓子パンならではの工夫だろう。

パッケージにも「ナチュラルとうふ」のロゴを使用し、ファンならすぐに目につくデザインだ。価格はオープンプライス。7月1日から関東・中部・関西・中国・四国にて発売中。

敷島製パン「おとうふのようなクリームパン」

【3位】マスヤ×ニチフリ食品 「おにぎりせんべい味ふりかけ」

あの東海エリア在住者には懐かしくも、いまだ現役で愛されている「おにぎりせんべい」(マスヤ)が、ご飯でもおいしく味わえてしまうという「おにぎりせんべい味ふりかけ」(ニチフリ食品)が3位に。

「おにぎりせんべい」は、今年発売50周年を迎えるロングセラー。この節目にコラボをしたのは、ふりかけメーカーのニチフリ食品だった。ニチフリ食品は、いままでも「ペヤング」や「ミルキー」、「きゅうりのキューちゃん」といった数々の食品をふりかけ化しているので、味の再現には自信もあるだろう。

今回は、「おにぎりせんべい」の甘しょっぱい醤油だれの風味と香ばしいせんべいの風味が生かされている。また独自製法で加工した顆粒をブレンド。あられと醤油味のせんべいの香ばしさを表現した“ご飯のお供”は、本当におにぎりにしてもおいしい! 「おにぎりせんべい」をただ単に砕いただけの商品ではないことは、ぜひ実食して確認してほしい。

1袋(20g)で130円 (税別) 。8月23日から全国発売予定。なお、同日には「松屋 牛めし味ふりかけ」も発売される。

ニチフリ食品「おにぎりせんべい味ふりかけ」

【4位】青葉×サンヨー食品「東京 青葉中野本店 中華そば ゆず唐辛子ペースト付き」

東京・中野に本店を構えるWスープの元祖ラーメン店「青葉」監修のカップ麺が4位にランクイン。

サンヨー食品と「青葉」のコラボは、これが初めてではない。もう10年以上続く、盟友(?)ともいえる取り組みだ。仕上げの小袋「ゆず唐辛子ペースト」がポイント。こちらは「青葉」でも人気のトッピングなのだ。

麺は、滑らかさとつるみが特徴のコシのある中太麺。スープは、ポーク&チキンの動物系うまみと、カツオ・サバ・煮干しの魚介系うまみの絶妙なバランスが施され、「青葉 中野本店」らしさを表現。そして、あとから加える「ゆず唐辛子」の辛くも爽やかな風味が、この時季にピッタリの後味をもたらしてくれよう。

1食90 g (麺70g) で、7月8日から全国発売中。

サンヨー食品「東京 青葉中野本店 中華そば ゆず唐辛子ペースト付き」

【番外編】カルビー×ロッテリア「ポテトチップス <ロッテリアダブル絶品チーズバーガー味>」

番外編には、味の再現だけではなく、コラボした店舗のクーポン券付きという、まさにコラボによる相乗効果を期待した新製品をご紹介。

カルビーとロッテリアは購買層の拡大を図るためにコラボをし、2015年1月に「かっぱえびせん <ロッテリアエビバーガー味>」を発売、人気を博した。以来「サッポロポテト」「サッポロポテトバーべQあじ」「ポテトチップス」などで商品展開を重ねている。当時から、袋の裏面にはロッテリア店舗で使えるお得なクーポン券を付けており、シナジーを発揮してきたようだ。

さて今回は、厚切りVカットのポテトチップスで、ロッテリアの定番人気メニュー「ダブル絶品チーズバーガー」の味を表現。ジューシーなビーフのうまみと、チェダーとゴーダのチーズのコクが厚切りならではの噛み応えとともに、ガツンと楽しめそうだ。

1袋100g入りのたっぷりサイズで、オープンプライス(想定価格は200円程度)。7月22日から全国のコンビニエンスストアで発売。なお8月末終売予定という期間限定品なので、買い求める際にはお急ぎで。

カルビー「ポテトチップス <ロッテリアダブル絶品チーズバーガー味>」

以上、食のプロが注目する「有名店×ロングセラーのコラボ」ランキングをお届けした。それぞれが強い個性と方向性を持つ場合、共同開発やコラボは並大抵の時間と労力では成り立つことが出来ない。それだけに高いハードルと超えて生まれた商品たちなのだと思うと、ちょっと感慨深い味わいも加味されるだろう。

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