フードメッセinにいがた2021
◆フードメッセinにいがた2021:熱心な来場者と活発商談を 目立つ「サステナブル」提案
「第13回フードメッセinにいがた2021」が10~12日、「第8回にいがた6次化フェア2021」「第6回6次化大賞」と同時開催され、会場となった新潟市の朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター「展示ホール」に324社が327小間を形成。3日間合計で7716人の来場者が参集して、活発な商談が行われた。来場者数はコロナ禍で縮小を余儀なくされた前年と比べ31%も増加したものの、19年の1万232人には到達しなかったが、熱心なバイヤーが多く「交換した名刺が19年のトータル枚数を初日で上回った」という出展社の声が聞かれていた。(佐藤路登世)
同展の主催は、フードメッセinにいがた運営会議と新潟市。主管は日本食糧新聞社と新宣、カシヨ、食と花の世界フォーラム組織委員会。会場では昨年同様、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底させ、Webで事前入場登録をすませた来場者と出展社に、フリー商談と個別商談・オンライン商談の3タイプの商談スタイルを用意した。
個別商談会に参加したバイヤーからは「商談成約した」という声が多く、そのほかもほとんどが「成約には至らなかったが、継続的な商談をしていきたい」とした。感想を聞くと、「地方ならではの商品が多かった」「ゆっくりと具体的な話ができた」など、おおむね好評だった。
展示ブースでは、食品業界の「今」を象徴する商品やサービスの中でも、特に「サステナブル」をテーマにした提案が目立った。例えば、デリバリーやネット通販需要が高まる包材は「脱プラ」を掲げ、紙袋や段ボールの活用とともに見た目もおしゃれで、再利用も可能にするなど機能性も重視。ほか、段ボール素材のみの再利用可能なブース装飾や、売上げの一部を「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」に寄付するSDGs型製品、コメとタピオカのみを原料としたストローなどが人目を引いた。
米どころならではの同県イチオシ銘柄「新之助」や多収穫新品種「にじのきらめき」「つきあかり」、国内でも珍しいリゾット専用イタリア原産カルナローリ米などの試食が注目を集める一方、「お米ののむヨーグルト」や米粉パン・スイーツなど加工品も定位置を占めた。
また、同時開催の「にいがた6次化フェア」コーナーには、6次産業化と農商工連携に取り組む事業者らが販売先獲得を目指して出展。話題のプラントベースフードや、穀物(ヒエや黒米)コーヒーなどユニークな商品がめじろ押しとなった。