本紙選定・2022年重大ニュース 値上げ、コスト高騰に追われた1年
世界的な混乱が日本の食卓にも影響
行動制限や水際対策緩和でにぎわう東京・浅草
海外の展示会で日本製品は人気を集めている（写真は19年のロサンゼルスでの展示会）
「Yakult（ヤクルト）1000」「Y1000」
海洋プラスチックごみ問題の国際的関心が高まり、プラスチックとの向き合い方を見直す必要性が出てきた
清水信次氏
松屋銀座のハイスペック冷食が人気を集めた
◇ウィズコロナで新たな市場創出も
2022年の食品業界は、未曽有の値上げラッシュとコスト高騰の対応に追われた一年だった。ウクライナ情勢や急速な円安影響による原料・燃油価格の上昇を受け、ほぼすべての食品カテゴリーが値上げを実施。それでもコスト吸収が追いつかず、多くのメーカーが収益確保に苦戦を強いられた。3月にはコロナ禍での行動制限が撤廃され、人流の復活が外食やCVSの追い風になる動きも。外食の10月売上げが初めて19年を上回った一方、再び内食離れが進むなど市場の変化は目まぐ
