胃心伝真=記憶をつなぐ
1995年1月17日、学生だった私は大阪の自宅で激しい揺れに襲われた。経験したことのない大災害に衝撃を受けたが、自宅に大した被害はなく、近しい人も被災せず、友人が被災地支援に行っても、私はただ普段の生活を送るだけだった▼阪神・淡路大震災から30年。本紙企画のため、当時被災した食品企業を取材する傍ら、古い記事を読みあさった。被災した人たちの苦労と奮闘、復興にかける思いが深く心に響いた▼30年追悼行事を取材した。仕事だが一個人として追悼したいとの思いの方が強かった。ただ、当時の
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