全国緑茶特集2024
◆全国緑茶特集:初取引、最高値の好スタート 「Matcha」輸出に活路
静岡や京都の宇治などの産地での新茶の初取引では最高値を記録し、今年は幸先のいいスタートを切った。一方、肥料や燃料などの資材価格の高騰は続き、市場環境は厳しいままだ。そのため、「Matcha」として世界的に広く認知されている抹茶原料の輸出に活路を見いだす茶商は少なくない。一番茶をはじめ、嗜好(しこう)品としてのリーフ茶の需要が減退する中、国内外で原料として定着している抹茶がどこまで市場で勝負できるのか、今後の動向が注目される。(宇佐見勇一)