林健男著『木箱ラベルの時代(昭和のくだもの)』IBCパブリッシング刊
本書は、農産物包装資材専門商社として事業展開する精工の林健男会長が約60年にわたって収集してきた、昭和時代に果物の流通に使われていた木箱に貼られていたラベルの集大成としてまとめられている。戦後間もない時期にスケッチ屋さんと呼ばれた画家を志すアルバイト(画家の卵)の人々の手によって描かれた昭和レトロの真骨頂であるラベルなどの作品491点を収録。創意工夫あふれる果物の包装紙とラベルの数々が、日本の包装史をひもとく手引書としてだけでなく図鑑としても楽しめる。パッケージ印刷の歩みも