多忙でも読める外食ニュース

2022.05.02 519号 04面

 ●フードロス食材活用の酒場が渋谷にオープン

 SANKO MARKETING FOODSが、水産業の子会社SANKO海商を通じて仕入れる魚介食材を使った居酒屋「宮益坂下 酒場」を、東京・渋谷にオープン。水産物を加工する過程で発生する、サーモンや本マグロの端材などを生かしたメニューを手頃な価格で提供する。同社は2020年、沼津市の漁協に組合員として加入し、翌年には子会社化したSANKO海商により水産仲卸・加工事業をスタートするなど、水産事業に積極的に取り組んでいる。

 解説=同社は昨年10月、商号を三光マーケティングフーズからSANKO MARKETING FOODSに変更。海外事業の展開などを見据えたものであるという。昨年から、香港に「東京チカラめし」のFC店を展開している。

 ●「ららぽーと」ブランド 福岡に商業施設初進出

 「ららぽーと」ブランドとして九州に初進出する「ららぽーと福岡」が開業。テナント数は222店と同ブランドとしては中規模だが、3階フロアを「グランダイニング」と名付け、1450席を有する巨大なフードコートと10店のレストランゾーンを一体的に配置する。フードコートは21店舗中8店舗が九州または福岡初出店で、レストランゾーンでは10店舗中6店舗が新業態または九州初出店。ほかに、1階には食物販とファストフード、各階にカフェ系の飲食店が配置されている。

 解説=同施設は、三井不動産、九州電力、西日本鉄道が福岡市青果市場の跡地にオープンしたもの。サービス分野でも、バーベキューテラスや貸し農園、レンタルキッチンなどを備え、全体に食分野に注力しているという印象が強い。

 ●大規模フードイベント3年ぶりに再開相次ぐ

 新型コロナウイルスの影響により、約2年間、開催が見送られてきたフードイベントが再開。3月下旬から4月初旬までの10日間、東京・町田の芝生広場「町田シバヒロ」でクラフトビールのフードイベント「大江戸ビール祭り2022春」が開催された。出店者数を約30店舗に減らし、途中で入れ替える方式。ゴールデンウイークには、2014年から累計で50回以上開催された人気フェスの「肉フェス」が東京・お台場で復活。いずれも、十分な感染対策を行っての開催となる。

 解説=一方、2011年から東京・立川などで定期的に行われてきた大規模フードイベント「まんパク」は再開せず、今後の開催を取りやめると発表した。今後、過去の内容以上のイベントが実施できないことを理由としている。

 ●焼肉、ラーメンなど倒産件数は低水準

 東京商工リサーチの発表によれば、2021年度の焼肉店(企業)の倒産は18件。過去10年で最低だった前年度よりは増加したものの、低い水準が続いている。また、同年度のラーメン店(企業)の倒産は22件で、過去10年の中では最低となった。ラーメン店の倒産は前年度36件であり、21年度は大幅に減少したかたち。コロナ禍の中で、営業持続の支援を受けられた分野かどうか、デリバリーやテイクアウトへの移行がスムーズに行えたか、などが影響していると見られている。

 解説=同社の調査によれば、4月上旬の時点で新型コロナウイルスに関連した経営破たん(負債1000万円以上、法的整理等を含む)は累計すると全国で3115件に上り、そのうち飲食業は527件で最多であったという。

 ●大手外食チェーン値上げ止まらず

 大手外食チェーンでは、値上げを発表するブランドが後を絶たない。「スターバックス」は定番の飲み物を10~55円値上げし、定番のコーヒー豆の価格も改定。「リンガーハット」は主力の長崎ちゃんぽん30円、長崎皿うどん40円の値上げなど。「CoCo壱番屋」ではベースのカレーソースが33円、トッピングの肉類が11~22円の値上げとなる。また、「びっくりドンキー」も一部店舗での値上げを発表。各社とも、値上げの影響を見越したキャンペーンを実施している。

 解説=そんな中で、ワタミが展開する「焼肉の和民」では、全商品を順次390円以下(税抜き)に引き下げていく、という値下げの施策が発表された。他社が次々と値上げを実施する中で、自社のシェアを確立する狙いと思われる。

 ●ウェンディーズ・FK、初のドライブスルー店

 「ウェンディーズ・ファーストキッチン」ブランドで初のドライブスルー店舗を神奈川・秦野市の国道246号線沿いに出店。同ブランドは現在、関東・関西を中心に52店舗展開している。

 ●丸亀、うどん弁当、2000万食

 讃岐うどんの「丸亀製麺」が昨年春から発売している「丸亀うどん弁当」が発売から1周年を迎え、同ブランドは販売の累計が2000万食を突破したと発表した。うどんの持ち帰り専用商品のヒットは、外食業界では珍しい。

 ●屋台スタイルの新店、ベトナム麺33種を展開

 JR新宿駅の商業施設に、33種類のベトナム麺メニューを揃えた屋台スタイルのベトナム料理店「フォーハノイ屋台33」がオープン。運営は、昨年恵比寿に「バインセオサイゴン屋台」をオープンしたザップ・ダイニングインスパイアーとP4。

 ●ラーメン店「一蘭」、千葉に新工場が完成

 ラーメン専門店「一蘭」を展開する一蘭の新工場「一蘭の森 緑」が千葉県に完成。東日本エリアに対応する生産拠点として、現在の横浜工場から7月に移転が完了する。1日当たりの最大製造量は麺とスープ5万食など、横浜工場の約2.5倍となる。

 ●あきんどスシローが、大阪・関西万博に出展

 「スシロー」を運営するあきんどスシローが、2025年に大阪で開催される「日本国際博覧会」(大阪・関西万博)の大阪パビリオンへの出展企業に選定されたと発表。同社は、昨年から開催されている「ドバイ国際博覧会」にも店舗を出店している。

 ●ロイヤルFサービス、森のビアガーデン復活

 ロイヤルグループのロイヤルフードサービスが運営する、明治神宮外苑(東京都新宿区)の「森のビアガーデン」が3年ぶりに再開される。同ビアガーデンは約900席と都内でも最大級の規模。1984年の営業開始から、今回で37回目を迎える。

 ●チムニーの社長が交代、三井住友銀行理事就任

 チムニーの社長が交代となる。ジャスコ時代から31年間、同社の代表取締役を務めてきた和泉學氏が退任し、後任として三井住友銀行の理事を務める茨田(ばらだ)篤司氏が就任。和泉氏は75歳、茨田氏は55歳。6月の株主総会後に交代となる予定。

 ●屋台村の現代版開業、飲食施設「金沢の屋台」

 JR西日本金沢支社、JR西日本不動産開発、Replaceの3社は、JR金沢駅近くで屋外に屋台形式の店舗を集めた飲食施設「金沢の屋台」を開業する。営業時間は夕方から。かつて大ブームとなった「屋台村」の現代版。運営はReplace。

 ●飲食展開のアンドモア、自己破産を申請

 居酒屋「竹取御殿」「柚柚~yuyu」など多様なブランドを約350店舗展開していたアンドモアが自己破産を申請。負債額は約80億円。また、これに関連して同社に多額の保証債務を負っていた四国の飲食企業ApeXも、負債総額約55億円で破産開始決定を受けた。

 ●グローバルD、「ゼスト」の新店

 グローバルダイニングが1976年に1号店を出店したテックスメックスの老舗ブランド「ゼスト キャンティーナ」が、代官山に新店舗を出店。過去、「ラ・ボエム」から「LB8」と業態変更していた店舗を今回またリニューアル。現在、同ブランドは他に1店舗のみ。

 編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)

 http://www.eatworks.com/

 ※記事は一部の固有名詞を省略