業界TOPICS:「飲食店×インフルエンサー」の集客手法

2022.12.05 526号 15面
写真1 11月に開催された記者発表会にて

写真1 11月に開催された記者発表会にて

写真2 シャトーブリアン「水の舞」 2万円(税抜き)

写真2 シャトーブリアン「水の舞」 2万円(税抜き)

 ●「牛宮城」の成功モデルを低コストで

 宮迫博之氏がプロデュースする焼肉店「牛宮城」がインフルエンサーマーケティング事業を手掛けるトリドリとタッグを組み、新しい飲食店プロモーション「飲食店2.0プロジェクト」をスタートした。

 同プロジェクトは、SNS上で影響力を持つインフルエンサーの発信で話題を作り、認知拡大するインフルエンサーマーケティングの好例といえる「牛宮城」をモデルケースとし、「飲食店×インフルエンサー」というPRの形を提案。従来のインフルエンサーマーケティングは、数百万人のフォロワーを持つメガインフルエンサーと大企業がタイアップする例が多く、一般の飲食店にとっては費用面でもハードルの高いプロモーション手法だった。しかし、トリドリでは月額4万円の低コストでインフルエンサーをマッチングする、小規模飲食店や通販店などでも試しやすいプランを設定し、飲食店における集客プロモーションの新たな形を目指している。

 11月に開催された牛宮城のEC事業、新メニュー発表会では、宮迫氏、ユーチューバーのヒカル氏、トリドリの中山貴之社長と共に、30人のインフルエンサーが壇上に並んだ。ネット上で良くも悪くも話題になる「牛宮城」だが、そうした話題先行の集客に関して宮迫氏は「宣伝効果は高く、(広告)費用で考えると通常ならとんでもない額になる。一方、店舗でのささいなミスが拡散しやすい側面もある」としながらも、「(トータルで考えると)デメリットはない」と、言い切っている。

 【写真説明】

 写真1:11月に開催された記者発表会にて。前列写真左から、宮迫氏、ヒカル氏、中山社長と約30人のインフルエンサー。オープン前は一時、牛宮城を「粗悪店」と酷評していたヒカル氏だが、現在は「月に5~6回は利用している」と言う

 写真2:オープン前に大炎上したメニューが、ヒカル氏監修でこのほど復活。薄切りシャトーブリアン約300gをカツオと昆布の特製だしに浮かべ、金箔を振りかけて仕上げる11月から発売開始した新メニュー

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