マクロビオティックメニューが欧米で普及 ホテル・病院給食界が注目
日本では全くなじみがないが、米国在住日本人の久司道夫氏が提唱する「マクロビオティックメニュー」が米国をはじめ、ヨーロッパ、東欧などで普及し、食の一分野を築いている。「シンプルで自然な食事法を実践し、健康と平和を実現する」というもので、世界に三一あるUSのリッツカールトンホテルでは定番化しているほど。
USは日本の一般的スーパー並みの売場がすべてナチュラルフーズというナチュラルショップが約一万店舗あるというお国柄。食を単なるカロリー、エネルギーなどの摂取数量からとらえるのではなく、生物・生理・心理・精神などさまざまな角度からの研究を進めており、「ガンなど特殊疾病と食」はもちろん「世界平和と食」「服役中受刑者の食による自己改革」など食をテーマにした研究と開発は実績を伴いながら広がる一方だ。
マクロビオティックメニューの標準的な食材構成は「スープ類五~一〇%、野菜類二〇~三〇%、豆類・海藻類五~一〇%、穀物類五〇%」で食材はすべてオーガニックを使用。日本においてもホテルや病院給食を始めとする給食業界から注目され始めている。