デザート特集 お店紹介 「アルファカーメル」

1997.03.17 123号 12面

タカシマヤタイムズスクエアの一二階に昨年10月オープンした「αカーメル」(アルファカーメル)は、季節ごとに旬なフルーツをメニューに取り入れている。

同じケーキでも旬のフルーツを使うため、中身は季節によって異なり、常時季節のフルーツメニューとして三~五品を用意。定番メニューと合わせて一二アイテムのガトー(ケーキ)が自慢だ。

今は季節がらイチゴを使ったメニューが主流。季節によってはマンゴ、パパイヤなどになる。

一日数回に分けてケーキ作りをしているが、売れ筋メニュー「モンブラン」「アールグレイ」「キャトルセゾン」などは売り切れで、客が残念がるほど。

ケーキそのもののイメージを前面に押し出したネーミングが多く、その名も「紅茶のティラミス」「摘みたてのミルィーユ」などオリジナリティーにあふれている。

タイムズスクエアという立地もあるが、午後1時からピークを迎え、夜は10時まで客足が絶えない盛況ぶり。一日平均五〇〇人からの客が訪れる。

この店の特徴は「作りたての味」で、テークアウトも片道二時間半以上かかるところは断る場合もあるそうだ。ケーキづくりはフランス料理のシェフ出身の井口店長が自ら指揮をとり「仏料理の皿盛りデザートの延長でやっている。ここだけで食べられる“やわらかさ・作りたての味”を楽しんでもらうために、ゼラチンなど凝固剤は一切使っていない」というこだわり派だ。

ドリンク関連はケーキの味を純粋に楽しんでもらうため、不特定多数が集まるデパートの中という場所がら、客のニーズに合わせて、いろいろと提案している。

ただし、町場の喫茶店で出しているようなありきたりのものでなく、「フルーツグラニータ(ピーチ・ストロベリー)」(七〇〇円)、「シシリアンオレンジ」(六〇〇円)、「エスプレッソ」(五〇〇円)と本物志向が強い。

▽席数=三六席▽従業員数=二〇人(正社員五人・アルバイト一五人)▽客単価=九五〇円(昼・夜)

◆「アルファカーメル」(東京・渋谷、Tel03・5361・1856)

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