中国に根付く新しい麺文化 「京味面大王」コーヒー色の濃厚醤油

1997.09.01 134号 2面

北京市内に本店と支店の二店舗の展開だが、「力をつけて今後さらに店舗拡大したい」と意欲満々の胡〓軍さん。中国伝統の麺「刀削麺」をはじめ数多くの麺メニューを展開している「京味面大王」のオーナーである。

中国風に飾りたてた店舗に入ると、大きめのドンブリ鉢にタップリ入った麺を食べる男女で賑わう。

スープは、鶏骨、排骨、羊肉などでとったものだが、「醤油味をきかせている」濃厚なコーヒー色のものも見られる。

一番人気は、やはり「牛肉面」六元。このほか北京ならではの「尖椒茄子肉末打鹵面」(肉入りあんかけ麺)六元や、夏には「延吉冷面」「炸醤面」など汁なし麺が人気なのは、日本と同じ。

伝統の味を残しながら、客のニーズに合わせての新メニューや中国では珍しい優待券サービスなどの新手法をとり入れる同店。既成概念にとらわれない女性オーナーが、今後どう展開させていくか注目される。

▽「京味面大王」=北京市東城区美術館后街二〇号、電話64018272

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら