喫茶特集:業態特化を牽引する有力チェーン カフェ・ド・クリエ

1998.03.16 148号 3面

カフェ・ド・クリエは、三年前にチェーン化に乗り出した喫茶ビジネスのニューフェース。飲料メーカーの(株)ポッカコーポレーションと、写真店チェーンの(株)プラザクリエイトの合弁事業である。今年1月現在で直営一四店、FC七〇店の計八四店を展開している。年間三〇店舗に迫るハイテンポでのチェーン展開で、ドトール、珈琲館に継ぐ第三勢力としてのパワーを秘めている。

「パリのカフェ文化」をイメージした広い間口、明るくオシャレで開放感のある店舗デザイン。客層は狙いどおりに感性の高い女性客が主体で、六、七割を吸引している。クリエの店の運営形態は、客に好みの席を自由に選択してもらうという配慮で、商品の受取りはセルフ、トレイや食器の引き下げは店の従業員という「セミセルフ方式」を採用している。

店内にはインテリアを兼ねて、パリ・モンマルトルの画家たちが描く絵も飾ってあり、気に入れば買い求めることもできる。コーヒーはブレンド二三〇円、エスプレッソ二五〇円、カプチーノ二八〇円など。値ごろ感とオシャレな雰囲気がこの店の売りということだ。

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