うまいぞ!地の野菜(10)宮城県使ってみたいとっておき野菜

1998.11.02 165号 12面

(1)生産者名(2)所在地(3)電話番号(4)FAX番号(5)代表者(6)生産品目(7)特徴(8)取引条件(宅配可・不可など)(9)生産者のコメント

●三陸つぼみ菜

(1)JAみどりのつぼみ菜部会(2)宮城県遠田郡子牛田町字素山町一(3)0229・32・5504(4)0229・32・2274(5)部会長・只野直悦(6)三陸つぼみ菜(7)五年前から一六二人の会員の手で五〇八aの土地で栽培されている。アブラナ科の一種で、冬場の葉物不足に対応した野菜。食用は開花前のつぼみの部分で、おひたしや油炒めに合う(8)収量的に不十分なため仙台中央卸売市場のみに出荷。将来的には京浜地◆企業目もを予定。宅配はしていない(9)12月中旬から4月中旬までの期間限定の出荷ですが、名前のとおり開花前を食用とするため、厳冬期の晴天時にはハウス内の換気には気を使います。昨年より少しでも収量アップできるよう頑張りたいと思っています。

●小瀬菜大根

(1)小瀬菜生産組合(2)宮城県加美郡小野田町字藤兵衛前一三七‐一(3)0229・67・3939(4)なし(5)鈴木ちかよ(6)小瀬菜漬け(7)江戸時代から小野田町の小瀬地区で栽培されている葉大根の珍種「小瀬菜大根」。戦前から栽培されていたが、年々作付け面積は減少。こうした現象に地元のおかみさんたちが伝統の味を残そうと加工組合を設立、作付と漬け物加工に取り組んだ。収穫が限定されるため、販売期間は毎年1月の一ヵ月と短期間。柔らかい葉と独特の味わいから好評を得ている(8)地元JAのAコープ店や土産物店(9)私たちが作る自慢の「小瀬菜漬」は、厳選した材料を無添加、手作りで仕上げてあります。独特の香りと歯ごたえを楽しんでください。

●鬼首菜

(1)高橋みえ子(2)宮城県玉造郡鳴子町鬼首字寒湯三二(3)0229・86・2571(4)なし(5)高橋みえ子(6)鬼首菜(7)寒冷地に適した野菜として、県北の標高四〇〇mの鬼首地区で古くから栽培されている。からしな科で葉っぱは大根に近いはっきりした刻みをもち、ワサビ風の辛みと野沢菜に似たしゃきしゃき感がある。自然に近い野菜のため傷みやすいのが難(8)自家消費用として栽培しており、市場出荷はしていない(9)寒いところで栽培されているから柔らかく、独特の風味をもつ鬼首菜です。初雪の降る11月ごろから辛みが増し、食べごろになります。食べ方は昔から細かく刻んだ大根と合わせて一夜漬けにしたり、長期保存の古漬けなどにしています。

●ソフト大長 なす

(1)なす部会(2)宮城県亘理郡山元町高瀬(3)JAみやぎ亘理山下支所営農センター0223・37・3555(4)0223・37・4519(5)遠藤寛(6)ナス、根三ツ葉、ナバナ、インゲン(7)三〇年来ナスの生産が盛んな地域であったが、特産品的商品としての差別化を模索中、庄屋大長ナスに着目、従来の丸長ナスに替えて導入、現在に至る。七戸で三五aを栽培、年間一六tを出荷。少量生産ながら近隣に競合産地もなく、果長約三五センチメートルの特異な姿は珍しいこともあり、価格も大きく変動することなく取引される。出荷は7月から10月まで(8)仙台中央卸売市場(9)柔らかく癖のない長ナスはサラダ感覚で食べられます。従来からの一夜漬け、浅漬けのほか、サラダとしての生食もおすすめします。

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