新春特別メニュー ベトナム料理「バンチャン」もとは軍の非常食

1993.01.04 19号 28面

ベトナム料理に登場する厚いオブラートのような米の皮、英名ライスペーパー、ベトナムでは「バンチャン」と呼ばれている。これは挽いた米を水で溶いて薄く伸ばし天日でパリパリに乾燥させたもの、水か湯にサッとくぐらせて使う。

バンチャンは、もともとは軍隊の非常食だったらしい。その作り方は、大きな鍋に湯を沸かし、その上にサラシのような布を張り、そこへ水でといた米の粉を薄く広げて、鍋の蒸気を当てる。それを天日で乾かして保存しておく。普通バンチャンはこのバリバリの状態で売っているが、もどすときは、一度火が通っているので、茹でたり蒸したりする必要はない。

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