おいしく遊ぶカレーのテーマパーク、連日盛況の「横濱カレーミュージアム」
今や国民食とまでいわれるカレーライスがついにテーマパークとなった。その世界で初めてのカレーテーマパークは、「横濱カレーミュージアム」。“おいしく遊ぶカレーのテーマパーク”をキャッチフレーズに、(株)マタハリー(PIAグループ、神奈川県横浜市、電話045・250・0833)が1月26日、横浜市伊勢佐木町にオープンしたもの。館内は、大正時代の横浜港をイメージしたミュージアム展示やアトラクションのほか、小野員裕名誉館長が最高の味と推奨する「ハヌマーン」を含めたカレー専門店七店舗、ミュージアムショップ一店舗が出店している。
「横濱カレーミュージアム」は、同社が昨年11月に開業したアミューズメントテーマパーク「PIA STATION」(ピアステーション)の七、八階にオープンした。横浜の開港と同時に日本に上陸したといわれる「カレーライス」を、食事だけでなく、環境、アトラクション、展示、コスチュームなどで堪能できる。感性豊かなグルメ志向の女性をリードターゲットに、ファミリー、カップルなど、幅広い層が楽しめる「ファミリーエンターテインメント」を目指す。入館は無料なので、気軽に入れ、横浜の新しい観光資源として、地域の活性化に貢献しそうだ。初年度入館数一五〇万人、初年度売上高一五億円を見込んでいる。
大正ロマン華やかなころ、貿易港として栄えた港街は、異国の人々が居を構え、世界中のありとあらゆるスパイスが取引されている。
街のホテルや食堂、客船ターミナルでは、それぞれに趣向を凝らしたカレーが振る舞われ、住人たちは究極のカレー「キング・オブ・カリー」を究めんと日々精進している。
施設の企画は、全国のカレー専門店一〇〇〇店を食べ歩いてきた「カレー研究家」の小野員裕氏が企画監修に当たった。館内は、大正時代の横浜港をモチーフにし、波止場に停泊する豪華客船、異人街、インド商館などをビルの中に再現。
中心エリアとなる「 港広場」は、豪華客船が停泊する波止場をイメージし、日活(株)の映像美術を用いた「花火のスペクタクルショー」が開催されるなど、趣向を凝らした内容になっている。
そのほかにも「街並み融合型ミュージアム展示」として、アトラクションも多数取りそろえ、カレーの歴史、スパイスの効能、各種食器や懐かしのパッケージなど、館内を回りながらカレー文化が学べる仕組みになっている。スタッフたちのコスチュームも多彩で楽しい。大人から子供まで楽しめるテーマパークだ。
◆施設の概要
▽施設業態/カレーのテーマパーク▽施設名称/「横濱カレーミュージアム」▽事業主体/(株)マタハリー▽開設時期/二〇〇一年1月26日▽所在地/神奈川県横浜市中区伊勢佐木町一丁目二番地三号▽施設面積/一六〇〇m2(約四八五坪)▽入館料/ 無料▽営業時間/午前11時~午後10時30分、ラストオーダー10時(年中無休)▽初期投資額/一五億円(見込み)▽初年度売上高/一五億円(見込み)