帰ってきた飲食店のための血液型講座(1)小泉人気の盛衰分析
以前当紙に連載していた「飲食店の血液型相性学」を、熱烈な愛読者の要望で再び連載することとなった。テーマは、飲食店における血液型相性学であるが、今回は再開第一回目ということもあり、世の中の「血液型というものに対する誤解」を解いておきたい。
朝のTV番組に、「今日の血液型占い」なるものがある。小中学生の女子が、学校へ行く前に必ず見ていくという人気コーナーである。しかし、どうもオカシイ。血液型には、A/B/O/AB型と四種類しかない。どう組み合わせても、五~六回ごとに必ず天国と地獄という一八〇度違う世界が交互にやってくる計算になる。
これはかなり無理がある。もともと血液型は、運勢や占いのように不確定で根拠のないものとは違う。人間の身体の中を流れる、熱き血が人間行動に与える影響、それを特徴や傾向としてあらわした科学的な仮説なのだ。例えばA型は、気配り上手で奥ゆかしい半面、内向的で勇気と決断力に欠ける優柔不断人。B型は、既成概念にとらわれない自由奔放な人ではあるが、支離滅裂になりやすく気まぐれな変人と見られかねない。
O型は、夢や希望を捨てずに前進する信念の人である半面、大雑把でエゴイスト、リーダーシップが強くなりすぎると単なるでしゃばり屋。AB型は、いつも冷静で適切な判断ができる人という賢いイメージだが、半面ものごとをすべて合理的に割り切る冷血漢であり、本音を見せない複雑な心理は時に二重人格と見られやすい。
このように、それぞれの血液型には複雑な特性と傾向がある。
ところで最近の“小泉人気”は異常である。何と国民の九一%が支持しているという。これを血液型で分析してみよう。気になるのが、支持しない残りの九%の人々である。「いつの時代にもあまのじゃくな奴はいる者さ!」と割り切ってよいであろうか? 実はこの九%のあまのじゃくは、AB型の人々ではないかと推測されるのである。日本人の血液型は、A型三八・一%、B型二一・八%、O型三〇・七%、AB型九・四%という構成である。
日本の政治は、慎重で堅実、急激な変化を嫌うA型が自民党を支えてきた。しかし政治信念の強いO型が、バブル崩壊後の日本の政治に、「これでは駄目だ!」と大いなる危機感を抱いてきた。そこで変化好きのB型と政治好きのO型が押したのが、小泉純一郎氏(ちなみにA型)である。
日和見で、全体の流れを見て自分の進路を決めるA型は、この沸き上がるような小泉人気にあやかろうと、早速小泉支持に回った。ところが、合理的・論理的に物事を判断するAB型は、この小泉人気に疑問を呈したのである。
あの不人気の森元首相、その森派の代表幹事が小泉純一郎氏である。無能首相と揶揄された森喜郎氏を、陰で支えてきたその人こそ小泉氏である。昨日まで悪玉親分(森)の一番の子分(小泉)が、一夜明ければ正義のエースに変身。「これって何だか変!」と、九・四%のAB型だけが「小泉信用できない!」と不支持にまわった。
小泉人気に陰りがさすころ、気まぐれなB型、信念のO型は去って行く。しかし、一度支持したのだから…と、義理人情に厚いA型は支持し続けるはずだ。だからその時の小泉内閣支持率は、きっとA型三八・一%に違いないのである。
(血液型対応学研究所・エービー海老尾)