スパゲティハウス「サンレモ」(有楽町本店) 菜の花メニューも登場

1993.03.15 24号 13面

日清製粉が経営するスパゲティ専門店。昭和40年のオープンというから、スパゲティハウスの老舗ということになる。有楽町はJRの高架下といっても角地なので、ベストロケーションといえる。

しかも、有楽町マリオンの前の横断歩道を渡って右の歩道を行けば、いやおうなしに看板が目に入る。店舗は二階建て。店舗面積六〇坪、客席は一階三〇席、二階七〇席の計一〇〇席。

木造り感覚の温かい雰囲気の店で、夜の六、七時ともなれば満席状態になる。客層は二〇~三〇代の女性が主力で、全体比七、八割のウエイトを占める。

店舗が好立地にあるだけに集客には恵まれている。来客数は平日で平均して七〇〇人、土日にはショッピング客やレジャー客が増えるので、四三%増の一〇〇〇人になる。

平均客単価は一二〇〇円。単純計算すると平日の売上げ八四万円、土日で一二〇万円ということになる。

坪効率でみると平日が坪一万四〇〇〇円、土日が二万円ということになり、スパゲティハウスにしては大変な繁盛店ということになる。

「本社の方からはまだまだいけると、尻をたたかれているんですけど、まあたしかに場所に恵まれていますから、とくに土日は朝の11時ごろから、夜の8、9時ぐらいまでほとんど客足は衰えません。でも、客回転の問題がありますから、土日でも一〇回転が限界というところです」(岩井忠男店長)。

メニューは定番商品として四〇アイテムをラインアップしている。人気メニューはサンレモ風スパゲティ(海老、イカ、マッシュルーム、トマトソース)八三〇円、カルボナーラ(ベーコン、マッシュルーム、卵、生クリーム)八三〇円、和風たらこスパゲティ九三〇円など。

和風スパゲティには、たらこのほか明太子、あさり、しめじ各九八〇円があるが、しかし、全体的にみれば洋風スパゲティ七割に対し、和風は三割のウエイトで、やはり若い世代の女性客には洋風メニューに人気が集中しているようである。

スパゲティのほかには、ピザ、サラダメニューなども豊富に揃えている。ピザはミックス・ピッツア八三〇円、エビ・ピッツア、チキン・ピッツア、アサリ・ピッツア、トマト・ピッツア、ベーコン・ピッツア、マッシュルーム・ピッツア各七八〇円、お好みピッツア八五〇円の八品目をラインアップしている。

サラダはイタリアンサラダ六五〇円をはじめ、トマトサラダ六〇〇円、シーフードサラダ六五〇円、玉子サラダ七〇〇円、ピッコロ野菜サラダ四〇〇円など同じく八品目で、女性の飲食ニーズに対応している。

しかし、これらメニューの貢献度は全体の二割以下で、やはりスパゲティの売上げウエイトが大半を占めるという。3月から4月中旬までの

シーズンメニューとして菜の花スパゲティ九八〇円をラインアップする。スパの売上げをさらに押上げていくことになる。

営業時間は平日午前11時~午後11時、土日祭午前10時~午後11時。

なお、第一、第三金曜日は、二階フロアにおいて午前11時半から1時までの間で、バイキングスタイルでの販促キャンペーンをおこなっている。料金は一一五〇円。一回当たり平均して一八〇人の集客実績を出している。

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