中国パール化成、次世代の惣菜・弁当容器を開発、PP素材の高発泡化に成功

2002.12.02 263号 21面

中国パール化成(株)(岡山県井原市、電話0866・62・0095)は、次世代惣菜・弁当容器として、ハイクラスの素材を使った「MF」シリーズ、「FF」シリーズの二品種を開発、11月1日から発売した。

耐油性・耐熱性に優れるPP(ポリプロピレン)素材を使い、さらに高断熱性・高剛性を高めるため高発泡性を加えた。発泡倍率を高めることで容器が熱くならず、容器の強度自体も大幅に改良。このため、熱による容器折れが無く、「食材のこぼし」や「やけど」などの心配がなくなる。また使用する樹脂量も少なくすみ、省資源性や「包装容器リサイクル法」にも適するなど、多くの利点を備えたことになる。

同社では、この高機能ハイクラス素材容器をスーパー、CVSはもちろん、幅広い食品分野での用途が可能と、積極的に市場開発を行っていく考えだ。

新しく開発された「MF」シリーズは、PP素材を四・五倍の高発泡にしたもので、「FF」シリーズはPP素材にフィラーを加え、二・六倍に発泡させたもの。

PP素材は耐油性や耐熱性に優れた素材として、惣菜・弁当容器のこれからの容器と注目されているが、PP素材はコシが弱く、また発泡させると成型性が悪くなる。このため従来品は他の素材と張り合わせて使われるか、また成型しても浅い容器がほとんどだった。

また「FF」シリーズは、PP素材に強度を加えるためフィラーを入れたものだが、フィラーを入れると腰が強くなる一方、容器の温度が上がりやすくなってしまうという難点があった。

同社は、これら素材自身が持つ難点を高発泡にすることで一挙に解決。しかも成型性も向上させて、従来品と変わらぬデザインや深絞り容器などができるようにした。同社は元来、容器の素材開発に熱心で、原料からの研究開発を続けてきたが、今回は原料の見直しだけでなく、成型シートの改善、成型機の改良など、同社すべての最新技術を投入して完成、量産化にもめどが立ったことから発売に踏み切った。

両シリーズとも、従来品と比較すると素材重量比が「FF」シリーズで八〇%、「MF」シリーズで六〇%と大幅に削減されている。安全性を高めるとともに、「容器リサイクル法」に対応するなど、環境問題に対応した容器であることから、この両シリーズをハイクラス素材容器と位置づけ、スーパー、CVSだけでなく、あらゆる分野に普及を図りたい考え。

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