関西版:がんこフードサービスが推進する「パートナーシップ・システム」
がんこフードサービス(株)(大阪市淀川区、電話03・6308・2288)は、パートナーに店舗を用意してもらい、同社がチェーン店として運営していく「パートナーショップ・システム」を推進している。5月14日にがんこ北新地店(一七八席)、6月1日にがんこJR京都駅ビル店(二五九席)の大型店二店舗を相次いで出店した。
同システムは、パートナーの所有する店舗の運営をがんこ本部が受託する契約形態で、パートナーは建物(店舗)や厨房機器などを用意し、同本部は店長をはじめ店舗スタッフを派遣(募集)するとともに、食材・消耗品などを用意し店の運営を行うもの。同本部はパートナーに対し、売上高の一定率を支払う。
「初期投資が発生しないために、案件があれば速やかに出店を進められる」(同社広報)と計画的な出店計画は立てられないものの、「店舗運営に注力できることや、働く場(ポジション)が増えることで社員の士気向上にもつながる」(同)とメリットは大きいという。同システムでの出店は「JR京都駅ビル店」で一〇店舗目(6月1日現在八八店舗)。
北新地店は同社が得意とする複合店舗。高級クラブが多くある繁華街の中心地に位置し、三階建てビル全体が「北新地店」。パートナーが更地から建設した。
一階は主業態で本格的江戸前ずしと一品料理の「頑固寿司」、二階は今回初めての試みとして、同社が京都に展開している屋敷シリーズ(和食店)「高瀬川二条苑」から名をとった和食一品料理・懐石料理の「和食・二条苑」、三階は三店舗目となる韓式食彩の「ヤクチャング」である。
二階「和食・二条苑」はモダンな和風という表現がぴったりの高級店のイメージ。客単価の一万円が高いと感じるか安いと感じるかは客次第だが、デフレスパイラルの中、北新地に通うおとうさんたちや一見さんにとっては間違いなく安心して行ける店である。ホールの女子従業員は着物姿。
料理はすし「梅」二五〇〇円~、「松」五〇〇〇円、穴子一匹にぎり八八〇円など六品、逸品は「はも・豆粋しゃぶしゃぶ」二〇〇〇円など六八〇~二〇〇〇円が八品、焼き物は「朝引き鶏たたき」九八〇円など九八〇~二〇〇〇円が九品、お造り「たらばがに造り」二〇〇〇円など九八〇~三五〇〇円が一五品、自家製京とうふ「冷奴おぼろとうふ」六八〇円など六八〇~一二〇〇円が七品、本日のおすすめ「昼とれケンケンかつお・たたき」一二〇〇円など八八〇~一五〇〇円が五品、ほかに揚げ物六八〇~一八〇〇円が三品、天ぷら一二〇〇円が二品、蒸し物八〇〇~一八〇〇円が三品、煮物一〇〇〇~一二〇〇円が二品、お食事「老舗にし家・天ざるうどん」など一五〇〇~一八〇〇円が五品、甘味「豆乳杏仁豆富」五〇〇円がある。
また「自家製豆富とゆば・高瀬川御膳」三八〇〇~五八〇〇円が三品、「すし懐石コース」四五〇〇~一万円が四品、「懐石料理」六五〇〇~一万五〇〇〇円が四品。
三階の「韓式食彩・ヤクチャング」は「身体の中から美しくを考えて、医食同源の世界が広がる韓国料理をあなたに」というコンセプトの下、「野菜をいかにおいしく食べられるかに気を使った」(同)という気軽に楽しめるダイニングで、客単価は四〇〇〇円である。
料理の辛さは全体的に控えめにしており、メニューには辛さの目安が記されている。前菜三五〇~八八〇円が一二品、サラダ「クコの味とコンニャクのサラダ」七〇〇円など四八〇~八八〇円が五品、チジミ「男爵のパジョン」八〇〇円など六八〇~九八〇円が五品、フェ(生もの)「海の幸のフェ」九〇〇円など六〇〇~一二〇〇円が六品、ポッサム(炒め物)「アボカドと海老のガーリック炒め」九〇〇円など六五〇~一六〇〇円が八品、ジョン(卵衣焼き)四〇〇~九〇〇円が六品、チョリ・チム(蒸し物・煮物)五五〇~九〇〇円が六品、クイ(焼き物)六〇〇~三三〇〇円が九品、デザート四〇〇~一一〇〇円が七品など。
●がんこフードサービスが展開する新2店舗
◆がんこ北新地店(大阪市北区堂島一‐二‐二〇、電話06・6442・9201)一階「頑固寿司」(一三五・九平方メートル、五二席)、客単価(想定)五〇〇〇円、月間売上高目標は約一二〇〇万円。二階「和食・二条苑」(一六〇・〇平方メートル、六二席)、同一五〇〇万円。三階「ヤクチャング」(一六〇・一平方メートル、六四席)、同一〇〇〇万円。営業時間は全館午後5時~翌朝5時、定休日は、日・祭日。
◆がんこJR京都駅ビル店(京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町・京都駅ビル内、電話075・342・5995)京都劇場内に位置し和食一品料理と会席料理を提供。二階(一三〇席)と三階(一二九席)に分かれる。客単価は夜四〇〇〇円、月間売上高目標は約五五〇〇万円。営業時間は午前11時~午後11時、無休