焼き肉特集:人気絶好調の名物焼き肉店=焼肉屋さかい

2003.08.04 271号 4面

平成5年に一号店を岐阜市にオープン。その後、わずか一〇年で二〇〇店舗を達成させた焼肉屋さかいは、来年4月、東京都千代田区に本社の移転を予定する。

焼肉屋さかいの原動力は、客単価二三〇〇円という安さだけではない。納得のうまさは、〇度C帯で保存管理されたチルド肉の提供にある。本部は、一~二キログラムのブロック肉をその日の客数の予測に合わせて外部物流で各店舗に納品する。そして、すべて手切りで丁寧に処理して客に提供。解凍による肉汁のドリップがなく、うまみが閉じ込められた肉となっている。

また、たれに関しても防腐剤の入っていないものを使用。火口の周りにあり日持ちはしないが、キムチとともに、とことんこだわり、子会社にて自社生産をしている。

また、7月に新メニューに替わり、二八〇円からカルビが食べられるようになり、たれ、塩だれ、つけ焼きなどさまざまな楽しみ方ができるメニュー構成となった。

◆今後の出店予定

派手な外観や「ミスターさかい」のキャラクターによるパフォーマンスなど、当初からアピール力は高く、高い認知度を誇ってきたが、今後は、和を基調に専門店風の個室感のある店舗を重視する。

直営店は太平洋ベルト地帯を中心に人口密度の高い地域を、FC店は、東海、関西、関東の三つのデポを持つことから全国において前向きな出店意欲で中期目標として五〇〇店舗を掲げる。「直営店対FC店比率を一対一で保ちながら、地域と密着して積極的に出店していく」と執行役員業務サービス本部長の丹羽雅之氏は語る。

◆重点メニューと重点食材

現在、焼肉屋さかいでは夏メニューを展開している。たれとともにバリエーション戦略を展開しており、自慢の「カルビ」のラインアップは、「夏限定ダッカカルビ」(三八〇円)、「特選上カルビ」(三八〇円)、「みぞれカルビ」(三八〇円)、「すき焼きカルビ」(三三〇円)、「切り出しカルビ」(二八〇円)、「たれカルビ」(三八〇円)、「塩だれカルビ」(同)、「つけ焼きカルビ」(四三〇円)と勢ぞろいさせている。

また、全店で一律という見方はできず、東海、関西、関東というデポに合わせて、エリアキャンペーンを展開する予定である。

◆売れ筋メニューベスト5

(1)カルビ(三八〇円)(2)牛タン(四五〇円)(3)ハラミ(四〇〇円)(4)ビール・中ジョッキ(四五〇円)(5)ロース(四五〇円)

◆ストアブランド

焼肉屋さかい/企業名=(株)焼肉屋さかい/本社所在地=岐阜県各務原市蘇原東栄町二‐一〇三、電話0583・89・0102/店舗数=二〇三店(直営一〇五店、FC九八店)/客単価=二三〇〇円/営業時間=午後5時~午前0時/平均月商=一二〇〇万円

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