この一品が客を呼ぶ弁当編・京都:「ポテトカントリー」ビーフコロッケ弁当

2004.12.06 294号 9面

コストパフォーマンスの高さと手作りのこだわりを両立させている「ポテトカントリー」。ベッドタウンで、味にうるさい主婦から支持を得たビーフコロッケは、京都随一のオフィス街でも人気に。烏丸五条二号店では、開店半年で、すでにほとんどの客が常連とか。一番人気の「ビーフコロッケ弁当」は、一日三〇〇~四〇〇食出るという。

約三年前に、JR丹波口駅近くに、第一号店をオープンしたポテトカントリー。こだわりの味で支持を得た後、今年6月に、オフィス街・烏丸に進出した。さまざまな弁当屋、手ごろなランチを出すレストランが集まるエリアだが、順調な滑り出しを見せている。

人気の秘密は、手作りでリーズナブル価格というお得感にあるようだ。その代表メニューといえるのが、ビーフコロッケ弁当。コロッケは、甘みのある、最高級の帯広産メークイーンを使い、ひとつひとつ手ごねで作っている。パン粉は風味を出すため、パン屋のパンを砕いてつくったものを使用。時間がたってもカリッとしたままだ。

脇を固めるサラダや惣菜も自家製。きんぴら、筑前煮など家庭の味を、飽きがこないように日替わりで提供している。

これだけのこだわりながら、ビーフコロッケ弁当は四〇九円。ライスを小にして注文すると三五七円という価格だ。この看板メニューでリピーターを増やし、ほかのメニューにも目を向けてもらいたいと思っている。最近は、「ハンバーグ弁当」(五一四円)や「塩サバ弁当」(五一四円)も売れ行きが良くなってきているとか。

この店では月替わりメニューも出しており、「プレミアムステーキ弁当」(八九〇円)など、ちょっとリッチな弁当もお目見えする。さらに烏丸五条二号店では、11月から「ビーフコロッケバーガー」(二五〇円)をスタート。女性客に気軽に食べてもらえるメニューとして期待を寄せている。

◆ポテトカントリー烏丸五条二号店(京都市下京区五条烏丸町四〇〇、一井ビル一階、電話075・343・1888)営業時間=午前10時~午後10時、日祝定休/一日食数=三〇〇~四〇〇食

◆食材の決め手:風味豊かなあっさりオイル Jーオイルミルズ(東京都中央区)

ジャガ芋の自然な甘みが生きたコロッケに、一役買っているのが油。何種類もの油を試した結果、「風味はしっかりしているけれども、あっさり」と愛用しているのが、コーン油と菜種油を合わせた「フライアップ」だ。

ラードのような重さがなく、軽く仕上がる。コロッケはそのまま食べてもおいしいが、この店ではブルドックソースの「ごまとんかつソース」も添える。シンプルなコロッケに濃厚なソースが合うと、客にも好評だ。

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