メニュートレンド:海南鶏飯 毎日食べたくなるシンガポールチキンライス

2005.02.07 296号 1面

海南鶏飯(ハイナンジーファン)が盛り上がっている。別名・シンガポールチキンライス。早い話がエスニック鶏ご飯である。鶏肉の魅力を凝縮したライト感覚な味わいは、まさに現代の日本人嗜好にマッチする。特別な素材は不要、調理の手間においしさが比例する海南鶏飯。今年一番の注目株だ。

海南鶏飯は、鶏肉をゆで、そのスープでご飯を炊き、ゆでた鶏肉と炊いたご飯を皿に盛り合わせ、三種類の調味だれ(チリソース・ショウガだれ・中国醤油)と鶏スープをセットして提供するもの。一くくりで海南鶏飯といえど、鶏肉はローストチキンであったり、鶏がらスープでご飯を炊いたり、また、三種類の調味料は店ごとに個性があり、味わいは千差万別だ。

この海南鶏飯、中国・南沿岸の海南島を発祥とし、そこからシンガポールに渡った中国人がマレー半島全域に広めたといわれる。日本に鶏釜飯があるように、アジア全域に似たような料理があるが、それらの原型ともいえよう。

「シンプルだが奥深い調理技術」「こだわりの調味だれ」というだけで、日本人の心をくすぐる。なにより、“ノンオイルの鶏肉丼”というライト感覚が現代ニーズにマッチする。「毎日食べても飽きない」という日常性にも優れる。海南鶏飯を知るアジア渡航者の急増も追い風だ。

海南鶏飯で脚光を浴びている専門店のレシピを2面で紹介する。

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