エバラ通信:エバラ食品工業、「麻辣麺スープ」新発売
西安。シルクロード東の玄関口として知られる古都。周の鎬京、秦の咸陽も、西安付近に都を定めていた。以降、前漢がこの地に都を置いて以来、隋、そして巨大帝国・唐の都、長安として、この地は東洋一の繁栄を極め続けた。にぎわう雑踏の中から、小麦を使った麺料理が誕生、長安の名物として広く知られるようになった。今もなお、食通を魅了してやまない多彩な麺料理。この悠久の味わいに回帰したのが、エバラ食品工業(株)の「麻辣麺(マーラーメン)スープ」だ。
中華麺とパスタ。麺料理の原点が、ここ、西安にあるとされる。交易の拠点として栄え、西方からもたらされたさまざまな香辛料。現在、豆板醤、コチュジャンなどで知られる辛みの効いた調味料も、この地、西安が故郷とされている。四川料理の逸品として親しむ麻婆豆腐なども、西安の食文化の影響を受け、生み出された料理だ。
エバラ食品工業の「麻辣麺スープ」は、その西安伝統の味わいを手軽に再現するラーメンスープ。花山椒と黒胡椒の効いたシビれる辛みは、麺のうまみを最高に際立たせ、スープのコクと絶妙なハーモニーを奏でる。
西安。唐第六代皇帝玄宗の時代に栄華の頂点を極め、その食文化は、中国大陸のみならず東洋全域、そして世界規模の影響力を持つに至ったといわれる。独特の食感で人気の高い刀削麺をはじめとする多種多様な麺。エバラ食品工業の「麻辣麺スープ」は、その長い歴史に裏打ちされた、辛みの効いた本場の味わいを容易に出し得る。
あらゆる種類の麺とからませるだけで、中国最古の都が培ってきた麺料理を再現する「麻辣麺スープ」。今夏の話題を独占するのは間違いなかろう。
また、「麻辣麺スープ」は、麺料理のスープとしてだけではなく、炒め物の調味料としてもオールマイティー。いつもの炒め物に少量加えるだけで、辛み訴求のアレンジ料理がいとも簡単にラインアップする。こんな素晴らしい調味料を使わない手はない。
「麻辣麺スープ」は、豆板醤、コチュジャン、甜麺醤をベースに豆鼓、赤だしの二種類の味噌を加え、実に深いコクを醸し出している。何よりも、花山椒、黒胡椒、ラー油など、厳選されたスパイスがしまりある辛みを打ち出している。その使い勝手の良さ、汎用性の高さを見逃すことなどできない。
URL:http://www.ebarafoods.com
◆メニュー開発のヒント
赤い彩りを生かして「真っ赤な中華あん」を作ると面白い。赤い「あんかけ焼そば」、赤い「中華丼」など、ユニークな見栄えとピリ辛味を同時に訴求できる。
鍋物のスープに使うのもお勧め。「麻辣鍋」や「麻辣しゃぶしゃぶ」は、チゲ鍋に勝るヒットメニューに成長するだろう。
また、「野菜炒め」など炒め物の定番に活用すれば、定食のラインアップが一気に広がる。また、青魚やラム肉に使えば、マスキング効果を発揮する。
さらにコクを出したいときは、芝麻醤を加えるとよい。
◆FSプランニング代表・押野見喜八郎氏評
デフレ不況が長引くなか、外食市場には安くておいしいメニューが氾濫しています。
こうした状況下で集客力を高めるには、お客に「この料理はあの店でなくては駄目だ」と思われるような個性ある看板メニューを用意する必要があります。とはいうものの、あまり手間やコストはかけられないのが実状です。
解決方法は、業務用調味料をうまく利用することです。
なかでも新発売の「麻辣麺スープ」はお勧めです。辛いだけではなく、花山椒の風味がしっかり効いているのが大きな魅力。とても個性的です。また、鮮やかな赤色が食欲をそそります。万人に好まれる辛さなので、業種業態を問わず幅広く使えます。
夏期限定メニューとして、「冷やしうどん」のスープや「つけ麺」のタレとして活用するのも一法です。具材にはゆで野菜がよく合います。ニンジン、キャベツ、モヤシなど味の薄い野菜をトッピングすると、スープの辛さとマッチして、野菜が格別においしくなります。
また、ストレートで炒め物の調味に、希釈倍率を変えれば鍋物のスープに、使い勝手よく通年利用できます。
「麻辣麺スープ」の斬新な味わいはクセになります。上手に活用すれば大繁盛は間違いないでしょう。
●押野見喜八郎(おしのみ・きはちろう)=FSプランニング代表。昭和21年千葉県生まれ。東京ヒルトンホテルを経て外食コンサルタントに転身。外食企業・食品メーカーの商品開発を手掛けるなど、メニュー政策指導の第一人者として知られる。『外食新メニュー実用百科』(日本食糧新聞社)など著書多数。